2023-06-16

anond:20230615211940

高校3年生の時に、私が父では無い男との子である事が判明してしまった。

実父は因果応報か重い病に侵され、余命いくばくも無い事が分かり、せめて最後クリスマスだけは

「本当に愛する人」と一緒に過ごしたいからと、悲劇のヒロイン面で私達に涙ながらに告白された

実父は父とも学校の先輩として知り合いで、でも良い関係ではなかったらしく(恐らく虐められたか何だかされたんだと思う)

「なんで…よりにもよってあいつとだなんて…!」

ってキレながら泣き叫んでいた。

そのまま母は父が出てけと言う前に勝手に家を出ていき、あちらの家で二人だけの最後クリスマスとやらを過ごしていた様だ。

そして年明けになって当たり前の様に帰って来たので、

「どうして帰って来たの?」

と聞くと

「まだ離婚している訳じゃないし、○○さん(実父)の所に通うとしてもここが何かと便利なのよ。後は新しいパートも見つけなくちゃ」

なんてふざけた事をほざいていたので、私はぶち切れて

「出て行けーこのクズがー!!お前のせいで私がーー!」

って叫んで

フライパンで母をボコボコにした。それだけでは飽き足らずたまたま近くにあったタオルで母の首を締めていた。

弟が帰って来て体張って止めてくれなければ今頃本当に母を死なせていたかもしれない。

実際私はメチャクチャだった。

父は

「目元があいつに似てきていた。まさかとは思っていたけど、本当なら苦しい」

と言って

今まで父とは凄く仲が良かったのに

大学費用は出すけど、後は自由に生きてくれ」

って言われて、一緒にいるのも辛いからって家を出ていってしまった。

弟はまだ中学生だったので、私が母方の祖父母の家に行く代わりに父に戻って来てもらう様頼んだ。

祖父母宅でも「恥ずかしい子」の娘だったので肩身狭い思いをしたし、父とは会いたいと何度連絡を送っても殆ど無視

「顔を見ると色々思い出してしまい、君に言うべきでは無い事も言ってしまいそうになる、会わない方が良い」

とまで言われてしまった。

私は父とはとても仲が良かったのに、父を失ってしまった。

母とも母の托卵が発覚するまでは、母とは仲も良かったし優しいしっかり者の母として大好きだった。

弟と差をつけがちなのが玉に瑕だったが(私には一切言わない事でも、弟には「男なんだから!」と厳しく叱責したり)

その理由が分かってしまった時は吐き気がしてならなかった、実際吐いた。

私は「本当に愛する人」との子で、弟はそうじゃなかったからだと言う事に気がついてしまたから。

弟とも仲が良かったのに、急に「どこの誰とも知れないヤツの子」になってしまい、あっという間に距離を置かれた。

お姉ちゃんだと思っていたのがお姉ちゃんじゃなくて、どうして良いから分からいから、ごめんなさい」

って

泣きながら謝られたら、弟大好きだった姉としては許せない訳が無い。

本当は卒業記念に弟の好きな食事でも、と思っていたのに、全部計画はパーだった。

大学に入り、夏休みぐらいに「本当に愛する人」、即ち実父が亡くなったらしく、「愛する人ちゃんと見送った強い私」として、実家に帰ってきたらしい。

さすがに弟もキレて父と一緒に母を何度か殴って追い返したらしい。

後で聞かされてどの面下げてって本気で思った。

優しく出迎えてくれるとでも思ったのだろうか?

離婚までは母が全力でゴネてかなり大変だったらしいが、ある程度のお金財産分与として渡す形で離婚にしたらしい。

「なんであんなヤツに…盗人に追い銭より酷い…」

なんて、父が苦々しい顔をして呟いていたのを思い出す。

その頃から父は、酒弱い癖に酒に溺れる様になった。

どんどん増えていく飲酒

止めようとしてもその場は飲むの止めるけど、いつの間にかまた飲んでいる。

その繰り返し。

父の気持ちも分かるから時間解決してくれるのを待っていたが、結果的に間違いだった。

ある日、父は亡くなった。

遺書発見され、

「母を愛していた事。愛していたが故に長年裏切られた事実に耐えきれなかった事。

○○(私)はあのクズ(実父)の子で、正直もう今までの様に愛せる自信が無い。〇〇にも伝わっているだろう。

娘を傷つけ続けている私に生きる価値はあるのか分からなくなった。もう悩むのも疲れた。」

というものだった。

父を失い、弟ともこの件でギクシャクしたままとなり、結局疎遠になった。

弟も鬱気味になってしまい、父が亡くなった原因となった母と、その子である私も近くにいると

色々思い出して辛い、本当に申し訳無いって言われて、もうどうしようも無かった。

一応年に一回だけ近況を聞いてるけど、直接はもう何年も会っていない。

あちらも結婚子供もいるらしいけど、まだ一度も会ってないし、これからも会う事は無いと思う。

夫と結婚し、子供が産まれた時、私からDNA検査をしたいと申し出た。

夫には

「俺が君が不貞をしたと疑う様なヤツだと思っているのか!?

って怒られたし、一時期かなり険悪になったけど

事情を話して渋々納得して貰い、DNA検査をした。

当然、夫との子供だった。

普通は夫側が疑ってやるものだとは思うんだけど、私の自己満なんだけどそれでも100%偽りは無いという証明がしたかった。

托卵は本当に不幸になる。

物心つく前ならまだ傷が浅いかも知れないけど、私の時みたいに後年になってから発覚すると、本当に誰も幸せにならない。

少なくとも私達一家は不幸になった。

母とも呼びたくない女はまだマシかも知れないが、あちらも孤独晩年だろうし悲惨ではあるだろう。

もっと苦しめてやりたいぐらいには憎んでいるけど。

クリスマスの時期はこの事を思い出していつも憂鬱になる。

今の家族には関係いから、当日は明るく振る舞うようにはしているけど、内心は複雑だ。

ここで吐き出して明日は何とか普通に振る舞いたい。

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