2023-05-31

体感年齢が22歳から止まっている

大学卒業して社会人になった日から全部が止まっている気がする。

自分がもう何年も何年も働いていて、その間に転職入院をした強烈な記憶があってなお、大学を出た年から人生が全く動いてない気がする。

成長が止まっているのが原因だろう。

仕事のことは身についているが、日本社会の外に出れば何の役にもたたないだろう。

科学語学知識論文の書き方、飲み会のセッティング社会に出てから使った知識、使ってはいないがいつか使う能力、そのどれもが学生時代に既に身につけていたものみたいに思える。

会社の中でしか使えない身内ルール経験値取引がある会社商品に偏った業界知識、そういったものを身につける裏で基礎的な学力は日に日に落ちていくのが分かる。

中学校数学さえいきなりテストを受けたらボロボロだろう。公式ちゃんと頭に入っている気もしないし、問題文と結びつけるセンスが喪われている。

歴史地理地学も、日常で出番のないものはまるで分からない。

47都道府県の全ての県庁所在地を並べるのはもう出来ない。単純に思い出す力が下がっているから、一生忘れないはずのことさえ咄嗟に思い出せないのだ。半日すれば思い出せるかも知れないが、その場で諳んじれないのは中学生であれば恥ずべきことだろう。だが、大人の中にはそういう人間大勢いるんだ。

そういった劣化や成長の無さから目を逸らしたいのか、体感年齢はずっと止まっている。

身体記憶ボロボロになっていくので歳を取っているのは実感するが、その時間経過に付随するはずの人生に対しての手応えがない。

夢に向かって進んでいたはずという認識自分につかれていた嘘だったことにある日気づき、そこから慌ててとりあえずで仕事を見つけ、それから世界は止まったままだ。

鏡に映る中年を見るたび、自分の年齢を書き込むたび、強い違和感とともに現実を思い出す。

あったはずの人生が失われている。「失われた○年」が自分の中で起きている。確かに積み上げた年齢を証明するものがない。預貯金はそれなりに増えているし、肩は上がらなくなってきた。ただそれだけだ。人生の次のステージにたどり着くことが出来ないままずっと昔通った道をグルグル回っている。

仕事学生時代バイトの延長をどこまでもしているような感覚しかない。責任を求められているのはバイトリーダー的な責任からの延長のようなものしか思えない。自分所属してる組織正式構成員であるという実感がなく。やっているビジネスがどういう経緯で人を雇えるレベルで成立しているのか実はよく分からない。

子供の頃に想像した漠然としたサラリーマン像の中で今も生きている。夢から醒めれば自分はまだ中学生なんじゃないかとさえ何度も何度も思ってしまう。

それほどここ何年もの人生に対しての実感がない。本当に自分は生きてきたのだろうか。偽の記憶を植え付けられているのではないか、実は就活に失敗した男の妄想でまだ大学を出て一ヶ月ほどなのではないか。そういった妄想に一理も二理もあると考えてしまうほどに自分体感年齢が狂っている。狂っていくのだ。

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