2020-10-13

普段ほとんど本読まないけど、3~4年に1度読み直したくなる小説

海がきこえる」「海がきこえるⅡ アイがあるから氷室冴子

ジブリアニメ化した作品原作アニメ化したのは「海がきこえる」までだけど、原作結構違う展開になっている。

アニメでは駅で再開してるけど、原作では帰省する前に大学パーティーで再開してその後デートしたりしている)

一応恋愛ものではあるものの、90年代リアル学生生活空気を書いている作品でもあると思う。

海がきこえるⅡでは、いつの間にか里伽子が主人公のことを呼ぶとき「杜崎くん」から「拓」に変わっていて、付き合っているわけではないんだけどもうすぐ付き合うなこれ…みたいな空気感がキュンキュンする。

近藤勝也挿絵もかなり好き。


理由宮部みゆき

とある殺人事件にかかわった人々にインタビューする形式物語が進行し、たまに事件の中心人物(の兄弟)に視点を移行しながら事件の全容を語るミステリー

たくさんの登場人物の背景を細かに説明して、ちゃんストーリーにつながるようになっている群像劇がすごい好き。

映画DVD買って何回も観た。めっちゃ有名な俳優女優(亡くなった人も多い)がいっぱい出ているのでおすすめ


「誰か」「名もなき毒」「ペテロの葬列」(杉村三郎シリーズ宮部みゆき

富豪の娘と結婚したばかりに、善良で人畜無害人間なのに何故か事件に巻き込まれるようになってしま主人公の話。

主人公について昔はただただいい人だ…としか思ってなかったけど、最近はこんな男いねーよ絶対作者の願望入っているだろと思えるぐらいには大人になってしまった。

希望荘」以降はまだ読んでいない。


ファーストプライオリティー山本文緒

31歳の女性」にまつわる短編31話入っている短編集。

大体1話につき8~10ページぐらいで、様々な31歳の女性日常感情がすっきりまとめられており、中途半端に終わる話が少ないので大変読やすい。

これだけあるんだからどれか一つは琴線に触れる作品があると思う。


後宮小説酒見賢一

はるか昔に「雲のように風のように」というアニメが作られている有名な小説

中世中国風の世界で、基本は田舎少女後宮のし上がる?話だけど政略あり戦争あり哲学ありお色気あり百合薔薇近親相姦ありいろんな要素を詰め込んだ闇鍋のような作品

俯瞰視点で語るタイプの切り口なので、すっと頭に入ってくる。

どうでもいいが「雲のように風のように」は主人公銀河よりも渾沌に当てはまる言葉だと思う。

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