2016-09-13

Re:水星さん家》2016-09-12 “『君の名は。』の腑に落ちなさについて”

君の名は。 の腑に落ちなさについて へのレスです。


http://mercury-c.hateblo.jp/entry/2016/09/12/224030

>三葉に比べて瀧側の物語はあまり希薄ではないだろうか。

そっちの方が、お客さん達が入り込み易いのでは?

>瀧が三葉を助ける話に変わってしまったように感じた。

>ここで、事件において瀧の側も何かしら影響を受け、

>それが将来に繋がっていくなどがあれば、まだ2人の対等関係が維持されたはずだが、

>そういったことを描くにもやはり瀧側の物語希薄であったように思う。

思春期少年にとっては、可愛い女の子と知り合えた時点で大事件ですよ。

ましてや、その子が死んじゃう(死んじゃっていた)んですよ?

あと、リストバンドにしていた組み紐が、伏線に成っているのですね。

瀧は、三葉と、実は中学生当時に出会っていた、と。

>三葉の環境に対する不満はどうなったのか。

>同じように三葉が抱えていた田舎への不満と東京への漠然とした憧れも、

大事件により有耶無耶に流されてしまう。

普通に、全部、物理的に吹っ飛びましたね。

故郷喪失してから、其処への想いを痛切に感じるとか、まあ、有ったでしょうけど、其処は観る側が想像すべきかと。

>三葉の家族問題果たして解決されたのか? 

>そこに三葉はどう影響したのか?

>それには入れ替わりの、また瀧の影響があったのか?

直談判の場面で、町長室にお祖母さんと四葉ちゃんが居ましたが、あれ、三葉の異変について話していた可能性が有る様です。

祖母さんが、自分二葉さんにも、その様な現象未来の誰かとの精神の入れ代わり)が有ったと、お父さんに証言していたかもしれません。

お父さんは、「妄言宮水血筋か」と言っていたので、お母さんから其の種の話を聞いていた可能性も有ります(或いは、この2人の間にも入れ替わりが?)。

で、この事象は、お父さんが神社を捨てる切欠となった、二葉さんの早世(病気に成っても、町から出ようとせず、治療の最善手を放棄していた由)の問題にも繋がる様です。

お母さんは、お父さんが妻の死を悲しみ神社を捨て、町長成る事、巡り巡った結果、大惨事から避難可能とした事など、先々の大筋を把握していた可能性が有ります

父親に直談判するシーンにその答えがあったはずだが

とりあえず、三葉父の家庭の事情個人的な心情は、加納新太さんによる小説君の名は。 Another Side:Earthbound』(角川スニーカー文庫)を読むとイイらしいです。

家族を飛び出し「姓」を捨てて「個人」として生きる、

>そういった選択があって名前だけを呼ぶならわかるが、

>そのへんが省略されて

>ただ互いに名前だけを呼ぶことに違和感があって、

>瀧が三葉が相手名前を呼ぶたびに、

>ぼくは腑に落ちないのだった。

瀧と三葉、両者の関係は、ダイレクトに、個人個人の結びつきです。

立花家と宮水家とかが前提に、入れ替わり現象が発生していた訳ではありません。

・追記

宮水家の血統に伝わる不思議とか、父親権力の要素で、三葉と其の環境を重視する(故に、“主人公2人の結び付きは個的なものではない”、由)意見が有りましたが。

環境が如何であれ、両者は、其々の自由意志で動いたのです。

宮水無関係な瀧は、瀧であればこそ、三葉だけではなく、縁もゆかりも無い人々をも救う為に動きました。

糸守と宮水家に生まれ育った三葉は、彼女自身であればこそ、同様に動きました。

自ら無為に見える死を選び、状況を導いた(と思われる)二葉さんについても同様。

(文責・ID:popoi)

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