2012-08-28

Idea」を聴いただけでわかった菊地創のある強烈なコンプレックス

その言動が幼稚すぎて今話題になっている作曲家、菊地創が自画自賛している曲eufoniusIdea」を聴いた。

曲を聴いてすぐわかった。

 

この人は楽器が弾けない人なんだ、と。

 

そらく「さわれる」レベルキーボードくらいなものだろう。

(電子鍵盤は指を押し当てるだけで音が鳴るから作曲初心者にはもっとも容易い)

だが決して「弾ける」というレベルに扱える楽器は菊地創にあるまい。

彼はライブでも両手で弾くようなパフォーマンスはできないのではないか

 

ある程度、音楽をきちんとやっている者なら簡単にわかることなのだが、

全く楽器を弾けない人の作る曲には特徴があって、すぐに判別がつく。

音楽的な美しさがない。あるいは欠けている。

 

この場合の「音楽的な美しさ」とは何かというと、それは「響き」である

例えば“ただ音が鳴っているだけの状態”を「音楽」と定義出来るかどうか?

生まれて初めて玩具ピアノを与えられた幼児が、がむしゃらに鍵盤を叩いて音を鳴らすそれは音楽か?

 

答えは時と場合によりイエスでもある。

しかしそれを音楽作品として、美しい音楽として扱われるべきものとは到底言えない。

 

eufoniusIdeaはいかにもPC上でデータをいじって作った曲だなと感じた。

まるで自動生成されたような旋律がただ鳴っているだけだ。

機材があれば誰でも出来るレベルの作りこみ程度だし、オリジナリテイも感じられない。

1つ褒めるとすれば音色自己主張していたくらいだろうか?

他の曲も聴いてみたがどれも同様に「ただ音が鳴っているだけ」のものだった。

 

念のため裏付けとして菊地創について調べた。

使用機材を見るとやはりデジタルメインで作っていて、楽器と呼べるもの電子鍵盤しかない。ピアノではない。

鍵盤は指を押し当てるだけで音が鳴るし、これだけの機材があって弄る方法さえ知っていれば

適当に音を鳴らして誰でも曲を作ることが出来るだろう。

 

Wikipediaによると彼は転調の多用や独特のコード進行が特徴であるそうだが、

それも作曲初心者が一番初めに思いつくようなオリジナリティの出し方で、余りにチープな試行である

もし自分の中に美しい音楽の響きが備わっていて、それを自分のものとして提示できるならば、小手先で自己主張はしまい。

 

私は決して、楽器が弾けない音楽家それ自体を批判するわけではない。

楽器が弾けずともデジタル環境で素晴らしい曲を作る音楽家は何人もいる。

そうした人たちが様々な試行錯誤の果てに、楽器演奏では得られなかった新しい美しさを提示することも往々にしてある。

 

だが、ただ機材をいじって音を鳴らしたら出来た「音が鳴っているモノ」には試行錯誤過程も、何も感じないのだ。

聴くだけで「これは子供ピアノを叩いてるだけと同じだ」ということがわかるからである

楽器メーカーが機材のサンプルとして収録してユーザー提供するような試聴曲にも作りが劣る。 

菊地創はおそらく、いい音色で音を鳴らすだけのその程度が作曲だと思っているだろう。

  

では以下に挙げられた彼の発言から、彼の音楽観について考え、少し検証する。

(http://togetter.com/li/362865)

  • 「オレと耳勝負します??」

 彼は自分の耳の良さが自慢らしい。おそらくは自分が誇る機材への自信だろうか。「耳」であって自分の「腕」の自慢ではない。

  • 「みんな音鳴らし過ぎですねぇw 音厚くしなきゃ不安なのはさ、メロに自信が無いから♪ だよっ!」

 これは上述の「音楽の美しさ」である「響き」を彼が理解できていない証拠ともとれる。

 一度聴けば耳から離れない程のメロディセンスも彼には無いようだが。唯一耳に残るメロディ菅野よう子の曲との著しい類似が見られた。

 (また余談ではあるが、常に他人を罵倒していないと不安なのは自分に自信が無いから♪だろう。)

  • 「一度でいいか音大行ってみたかったなーぁ♪ 音楽的に広がったような、逆に狭まってたような、どっちかなーぁ」

 彼のプロフィールを読むと初めに記してあるのが専門学校コンピュータミュージック科との事であった。

 幼少の頃から楽器ではなく、入り口から楽器素養があったわけではなさそうである。なるほどコンプレックスを裏付ける。

 メロディ試行錯誤するプロミュージシャンへの発言がこれ。

 美しい響きを求めて、メロディを作り変える音楽家(作曲家)がなぜ苦しむのかが彼には理解できないだろう。

 彼は「音が鳴る機械を叩いて鳴らすこと」が音楽だと信じているかである

 誰でも機械を使えば自動生成的に音が鳴る状態を簡単に作れるし、追求のために苦しむこともない。

 

まとめると、菊地創の音楽は、彼の中にある豊かな音楽から紡がれたものとは言いがたく、それを感じることが出来ない。

ただ指先で鳴らしたら鳴った音を組み合わせ、マウスで弄ったら何となく出来たような産物である

もちろん彼自身が心地よく感じる音色に鳴る程度には調整されていることだろう。

そこにはせいぜい音色の美しさがあっても、音楽の美しさはない。

故に音楽としての価値が見られない。

 

また彼が常に他者を罵倒していないと気が住まない理由がコンプレックスによるのは改めて言うまでもない。

とにかく色んな人間罵倒して自分が上なんだ、自分あいつらとは違う、と思い込まねば自信を保てない。

そうした奇行の原因は彼のアイデンティティーに関わる根深いコンプレックスにある。

 

彼は、良い機材を集めて、良い音色を鳴らして何となくそれっぽく作曲することは出来るが

自分の中にきちんと音楽の美しさを蓄えて、それを自分の形にして人に提示することが出来ていない。

ちょうど他人をおちょくるような感じで、ぞんざいに音の連なりの生成はできるが「きちんとした音楽」を作れないのだ。

 

彼はまともに楽器を奏でることが出来ない故に、きちんと音楽に向きあうことから逃げたままだ。

彼自身もそれは強烈に自覚している。

ゆえに音楽学校へ行きたかったなどと反実仮想をする。

 

また菊地創はサイトトップに(CDジャケットではあるが)ピアノ画像を載せている。

ピアノはおそらく彼のコンプレックスの表れで「ちゃんとした音楽」の象徴だ。

もし自分に自信があるならば、普段使っているデジタル楽器写真を載せればいいと思うのだが。

そうした写真サイトの中に全く見られない。まるで隠したがっているように。

 

ピアノ写真トップに載せているのはもちろん無意識だとは思う。

だが彼は自分を「ちゃんとした音楽家」として人に見せたいが故にあのピアノトップに飾っていることだろう。

なぜなら自分が「ちゃんとした音楽家」などとは到底違うことを彼自身が一番理解しているからだ。

 

菊地創よ。

君は「eufoniusこき下ろしてみて下さい! 音楽的な視点(笑)」などと言って自らを鼓舞したが

はっきり言って、菊地創の作曲、そして菊地創の自信作は音楽として評論するに足りないレベルのものだ。

 

もし音楽家として、また人間としてきちんとやり直すつもりがあるならば

からでも遅くないから、バイエルからでも始めてほしい。

 

天才の君は「その必要が俺には無い」などとまた妄言を吐くだろう。それも想像に難くない

だが音楽家として、人間としてやり直すチャンスはもうそこにしかない。

君のその強烈なコンプレックスはこれから先、誰を罵倒しても決して埋まらないのだから

 

人も、世の中も、音楽もなめたまま生きるのはもうやめなさい。

 

追記

http://anond.hatelabo.jp/20120829082037

以下に私の音楽観を追記しました。

記事への反応 -
  • http://anond.hatelabo.jp/20120828200034 見事な分析。

  • 発言から見るに、菊地創がコンプレックスの人なのに異論はない。 彼はおそらく、自身のコンプレックスが刺激されたとき、脊髄反射的に刺激した相手に噛みついている。 が、楽器弾...

  • http://anond.hatelabo.jp/20120828200034 少しだけ書き足すつもりが長くなってしまった。   当初言いたかったことをより簡単にまとめていく。 彼の曲を聴いてすぐわかったのは「彼が満足に楽器...

    • 長いわ。 駄文垂れ流してる暇があったら作曲でもしてろ。

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  • コンプレックスを持ってるのが正しいとして、多くの人は、そのコンプレックスを表に出して他人を攻撃したりはせずに生きてるんだよ。 つまり菊池の人間性に問題があるってのが本質...

  • 偽物の気持ちは偽物の自分だからこそよく分かる。 ろくな才能も技術も知識もなくある業界へ入ってしまい、周りとの埋めようがない圧倒的な差に気がついた時の空虚感。 パソコンっ...

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