「いいもの」を含む日記 RSS

はてなキーワード: いいものとは

2007-03-15

http://anond.hatelabo.jp/20070315023207

ありがとうございます。

正直であることは何の免罪符にもならないとしりつつ、うれしい一言でした。

ちなみに結婚は多分とてもいいものですよ!

おっしゃるとおり、自分で自分を肯定するしかないのかもしれません。

それが幸福感を得るためのヒントなのかも。

死ぬまで不安で、死ぬまで迷って、

人間らしく生きるって多分そういうことだよ☆

と自分を慰めることもあるのですけれど、

どうも開き直りや誤魔化しを感じて自己嫌悪に陥ります。

2007-03-12

「『格差の話で思い出したんだけど 』という話で思い出したんだけど」で思ったんだけど

格差っていうものがどーにもこーにも実感がないというのがわからない。

格差と言うか下のほうが酷いことになってるって話がわからないとか言ってる人が。

反感を買うことを恐れないで言えば年収240万以上とか聞くと「何で?」って思ってしまう。

俺自身普通の家に生まれて、普通に公立の小中学校に通った。

で、高校受験も三流私立だけど順調に第一志望で受かった。

で、大学受験。これは落ちた。そして浪人生

浪人時代は予備校入り浸る。

こりゃヤバイと思って頑張り始めたのが一年目の二次試験終わってから。あまり点は悪くなかったんだけど番号がなかったのに愕然として1日にそれなりに勉強して二年目は普通に都内国立大に入る。

大学ではテニサーとか有名私立校出身者とかが幅利かせててさ。毎日大学の友達がブランド物見せびらかせんの。さっさとバイト見つけてきてさ。出身校の後輩みてさ、一回6千円ってお前キャバかよ。みたいな。こっちは自給千円の塾講で働きすぎて体壊したりとかしてさ、お金ないから風呂なしトイレ共同の物件に住んだりしてさ。

そんな生活してて学校がうまくいくはずもなく、2年の時に幸い留年はしなかったんだけどさ。でも、その時点でもう既に現役の奴らと比べたら1年も遅れてるわけ。

もうこりゃやばいと思ったのが就職活動を控えた3年の年末ぐらいかなぁ…成績もよくないし、このままじゃ就職するところもない!と思って就職説明会に顔出したりとかしたけど、自分のアピールポイントがわからなくてさ。

学校就職セミナーとか、体験面接とかも全部出て研究して、けどやっぱり就職はまだ無理だと思って親に院に行かせてくれって泣いて頼んだ。

で、必死に勉強して内部だけど合格して第一希望研究室にも決まった。

で、今四年。一ヶ月の生活費は家賃込みで五万ちょっと。年明けに医者にもっといいもの食べなさいって言われた。進学したら仕送りも減る。

どっちかって言うとこれといった失敗はしてないし、堅実に生活して頑張ってるのに未だに冷暖房器具もテレビ電話もない。

このまま院出て就職するにしても学振とるにしてもそんなに高い給料は望めない気がするし、年収300万以下が信じられないのが理解できない。

自分の周りの知り合いもそんな感じだし。

だから毎日早くから遅くまで勉強したり働いたりして、家には寝に帰ってるだけってくらいなのに将来のことを考えると不安ばかり募る。

俺の人生ネタにされてんじゃないの?とすら思う。

学生だからまだがんばれるけど、これが就職してからも続いたらほんとにだめかもわからんね。これでもまだましなほうだと思うんだよ。世の中にはもっと苦しい生活をしている人がいるのを知っているんだ。銭湯にいけば垣間見ることができる、底辺を。だからこそ不安ばかり募る。

http://anond.hatelabo.jp/20070312095208

その悩みはミスチルが先に歌ってる

あれだけ辛くて情けなくて、悩んで迷って過ごしてきた時間と、結局たどり着くことになった結論

その過程が最近ミスチルの歌詞に完全に先に歌われていた。あー、やっぱそういうことなのね。

思えばそんなことは思春期以降山ほどあった。自分が何かにぶつかったとき、それに関わる出来のいいものとの

接触の機会が増えるように人と社会は出来てるんだ。多分。それが特効薬になるかどうかは別として。

 

部屋の掃除も、運動部を続けることも、嫌いな野菜を食べることも、朝起きて夜寝ることも、

いい音楽を聴くことも、旅行に行くことも、友達と仲良くすることも、それでも付き合いにはけじめをつけることも、

「いいこちゃんがやること」「多様な生活のうちのひとつ」なんて薄っぺらいお約束なんかじゃなかったんだな。

 

ないものねだりかもしれないなんて思い始めたら、それこそミスチル十八番だったりする。こりゃ敵わない。一抜けするわ。

増田は書き手のために存在しているのか、読み手のために存在しているのか

増田は読みにくい」と言う人がいる。

うむ、確かに読みにくい。

「読みにくいから増田システムを変えろ」

しかし、それは読み手の論理だ。

読み手の論理増田を変えていいものなのだろうか。

私自身が主に書き手として参加しているからかもしれないが、私は増田を「書き手の場」であると思っている。

そもそも「匿名」というものは、読み手にとっては全く意味のない、むしろ読みやすさを阻害するシステムである。

匿名というシステムは、書き手にのみ有意に働く。

そしてまさしく増田匿名である、書き手のための空間である。

書き手の、書き手による、書き手のための日記なのである。

はてな匿名ダイアリーは、他人が読むことを前提として作られてはいないのだ。

wanpark先生は、自らが日記を書くために増田を創造したという。

できれば、その設計思想を貫いてもらいたいと思う。

2007-03-09

http://anond.hatelabo.jp/20070309155205

そもそも議論する場所じゃないし。

楽しく日記を書く場所だし。

居心地のいい保健室がありました。

あんまり居心地がいいので、そこで昼寝する人が現れました。

そのうち、皆が集まって保健室で昼寝するようになりました。

しかし保健室の枕はちょっと硬くて寝心地が悪いものでした。

「枕が硬くて眠れないので、もっと寝心地のいいものに替えてください」

おかしくね?

学歴コンプレックスにあてられている

地方在住で、まあその地方ではトップクラスの公立高校出身が、その地方の政治経済関連どこにでもいる、というのはたぶんそう珍しくないことだと思う。

で、たぶんそういう高校出身の人ならわかるはずなんだが、そういう風に地元に戻ってきているやつは大抵の場合、たいしたことはない。

戻ってくるだけのコネがあったか、運が良かったか、戻らざるを得ない事情があったか、そういうのがほとんど

俺もその1人。上京していいところの大学に入ったけど、特に芽も出ず逃げ帰った口。適当就職口見つけてそこそこ働いて、嫁さん見つけて結婚した。そこそこに幸せ

嫁は高卒で店員として働いて親を養いつつ金貯めて、通信教育で追加の資格を取って転職して、もういっちょ金貯めて夢実現に動くという、まあこれで成功すれば一本伝記ドラマが作れそうな人生歩んでる。

ま、近くで見ていても成功しそうな気はしない。金の貯め方は知ってても稼ぎ方と使い方を知らないので。

正直俺もそれがうっすらわかるだけで、詳しくないのでどうすればいいか教えるのも無理だ。でもまあ頑張ってくれればいい。失敗しても今のやり方のままなら借金が出来る訳じゃない。趣味として一生その夢と付き合うのも悪くないもんだ。

ただ、その夢の共同運営者が同じ高校出身者で、家に帰ってからの愚痴がそれに関わるものばかり。関わる場所関わる場所OBOGがどこにでもいるようで、別の場所に関する話もそれに繋がることもしばしば。

そんな話に付き合っているうちに、なるほど、これを学歴コンプレックスというのか、と気が付いた。気が付いても、正直おれもそれがうっすらわかるだけで、詳しくないのでどうすればいいのか教えれるのは無理だ。

どう頑張ればいいものやら。

2007-03-08

江口ゲー

http://anond.hatelabo.jp/20070308015335

逆に、「オナニーをかっこいいものにする」という発想はないものか。

2007-03-05

世界各国の旨いラーメン

食おうと思ったら365日埋まるくらいのソフトはあるよね。ラーメン屋が待ってて大変。ざっと概算しただけで間違いなく1人の人生では食いきれないくらい本物があるから大変ですよこの星。かっこいいものとか、鑑賞系はもう本物だけで食いきれないくらいあるよ。しかもデジタル化したもので良けりゃ家にいて手に入る本物も多いよ。だからもう貪欲にいってもしょうがねえからまたーりしようかなってなる場合もあるよね。同じもの毎日食うの好きな時期とかあるしね。あのラーメンを食うために受け手の俺がこうやってああやってみたいなのとかさ。身体動かしちゃったりしてさ。ラーメンをどれだけ自分の生活とか人生物語に盛り込むか、完全に主観的にどれだけ上質なラーメン物語を紡げるかが鑑賞系の受け手側のアレだよね。

2007-02-27

はてなサービスに(ある意味)期待してない無料ユーザの私

私ははてなの各種サービスをたいへん便利に利用させてもらって、概ね満足している無料ユーザである。フォトライフの容量が(昔)少なかろうがアイデアが機能していなかろうがアノニマスダイアリーがアレだろうが全く気にならない。

なーんでか、と自問してみた。

はてなウェブサービスを開発してそれを多数の一般ユーザ無料で使わせることでシステム改善サービスの宣伝を行い、そのシステムを企業ユーザに売ったりサービス広告欄をつけたりして収入を得ている会社である」

という脳内定義が自分のはてな観の底辺全体に広がっていた。埋蔵量甚大。

お客様神様よ、とちやほやされることははなから期待してない。だって私テスターだもん、テストの報酬はサービスをタダで使わせてもらえることだもん。はてなアイデアだってほら、はてなサービス改善に役立てることはもののついでで、アイデアシステム運用することで洗練していきあわよくば企業に販売できるものになったらいいな的皮算用が本旨と思っておけば、なかなか実装されないとかなんとかキーキー言って眉間にシワを増やさなくて済む(実装を心待ちにしてるアイデアはあるが、眉間のシワを増やさないことのほうが優先度がはるかに高い)。変な社長のいる変な企業に過大な期待を抱き、もっともっとお客様である私に都合よくしろ!とムカムカイライラ不満を募らせながら毎日暮らすなんて大損だと思っている。

はてなが一般ユーザテストを重ねたシステムを売ったり、ユーザ数ゆえの広告収入を得たりして成り立ってゆくのはいいことだ。そこそこ使えるユニークサービスがあって、他サービスに比べれば無料ユーザの要望がサービスに反映されやすい、こんな都合のいいもの無料で使い続けられるなら、どうぞ私以外のお金のあるところからじゃんじゃん儲けて長く良好な経営状態を維持していってほしいものだ。

まあ私は基本的に変な会社が好きですけどね。

http://anond.hatelabo.jp/20070227113619

そのまま鼻で笑ってればいいものを。なんでそういうエントリあげちゃうかなー

2007-02-23

正直な話、学歴コンプレックスはほんと対処が大変です

「頭の良さ」ってのは物凄い関心ごとらしい。学コン(かってに略称:がっこん)関係今日もすげー理不尽にイライラさせられた。もうね、はっきり言って、被害者ですよ。ほんと。

派遣バイト先で、よしゃーいいものをある学生がシューショクとかの話を始めたわけですよ。周りはフリーターだとか東海大とか東京なんたら大だとかでね、シューカツも大変ですよーとか言ってるわけ。で私も、別の話の流れで自分が学生だってことを明かしちゃってたもんだから(いま考えれば「普段何してんの?」に「いやーバイトばっかですよー」くらい答えとけばよかった。その後の神展開の予想なんてつくわけなかったけれども)、しつこく「どこの大学なの?いいじゃんおしえてよー」とか聞かれるわけ。お前ナンパかなんかと勘違いしてんじゃないのってくらいに。

そいつはマーチなんだそうだ。マーチって明治 青学 立教 中央 法政の総称ね。でもってほかのひとたちが「あーすごい、一流大学じゃないですか、じゃあ就職とか普通に有名企業ねらうんですね、すげー」とか関心してみせたりする空気で。そのマーチ野郎以外は割と感じがいいひとたちで、普通に「いいなぁ、すごいなぁ」って感じの反応なのね。そんで気分よくしちゃった彼は私に対しても優越感を抱きたいらしくて、「俺も大学名明かしたんだからいいじゃん、別によそで言わないから」とか言ってくるの。ここが「よそ」だよ、って思うし、ほんと無神経だなこいつ、とか思った。マジで。

ここでウソつくのもすごい嫌だし、だからって隠し通すエネルギーも尽きてきたので、言ったよ、大学名。そしたらなんかマーチ君だまりこくっちゃってさぁ。周りのひともマーチ君に気をつかっちゃうじゃんそんなの。

でもって私も恨み買いたくないし傷つかれてもすごいヤだから、「いやーでも私、浪人だからなー。現役のときはマーチひとつも受からなかったし。あの一年間はほんと悪夢で思い出したくない、年中毎日予備校行って点取るための授業受けて。地頭がいいほうじゃないし勉強ばっかしてめちゃくちゃつまんなかった。親に浪人でかかったお金返さなきゃいけないし…」みたいな話をどうにか笑いを誘うように工夫しながら披露して、どうにか雰囲気をマーチ君ペースに戻せたかなぁ、くらいのタイミングチーフが来て仕事わたされて、もうほんと助かった。

現役のときはマーチ受けてないし、浪人は遊んだし勉強したし充実して人生で一番楽しかったし、お金の話も別に催促されてるわけじゃなくて自分で勝手に返そうとしてるだけなんだけど、こんなゴマカシでもしなけりゃ空気がよどみきって死にそうだったので。

ところでさー、いや別にいいんだけどね、ちょっとまえ、一年くらい前かな?学歴の話がすこーしはてな内で出てきたときって、あんまり過剰反応する人は目に付かなかったように思う。つーか、発言力のあるidに限らず、はてな全体がミョーに学歴の高いコミュニティだった気がする。2chまとめサイトクリップのためにはてブを使い始めたようにしか見えないidも散見される今日この頃では、学歴コンプレックスを持つ人がはてな内にも増えてきたってことだろうか。

つーか、なんだ、もし生まれつき頭がよかったとしたら悪いのか?勉強して偏差値上げて有名大学に入ったら責められなきゃなんないのか?どうしろと。ほんとに。どうしろと?どういう振る舞いをしていればその変な視線を受けずに済むの?いろいろ考えたけど、へりくだる以外の方法が見つからない。へりくだってりゃいいっていうのなら喜んでヘリクダっていますけど、ほんとにそれでいいの?見透かされてんだよ?それでいいの?

  • 追記

http://b.hatena.ne.jp/ch1248/20070223#bookmark-4039263

『「学歴が高いコミュニティ」というより、「学歴コンプレックスが無いコミュニティ」というのが正しいと思う。』

そうそう!それそれ!dankogaiはなんだっけ、小学校中退?違うか。いわゆる高学歴じゃなかったよね、たしか・・・

2007-02-21

文学部を出て良かったこと

文学部出身で、今は普通就職して働いている。文学部の常ながら、今の仕事に、大学時代に学んだことは全く役に立っていない。しかし、最近大学時代の知識の「生かしどころ」が分かってきた。

ブロガーの選別に使うのだ。

ブロガー、特にアルファブロガーエントリは、一見、示唆に富んでいて含蓄溢れるように見える物ばかりだ。これらがホンモノなのか、ニセモノなのかを判断しようと言うときは、私の学んだ分野のエントリを見ればいいのだ。人気のあるブロガー更新頻度の高い人々は、次第とあらゆる話題に手を出すようになる。その時に、私の学んだ分野というのは非常に手を出しやすいところにあるのだ。

手を出しやすいところにあるので、本もいろいろ出ていて、トンデモに近い物が氾濫している。メディアに露出する有名な学者も多いが、中には「?」な人もいる。また、ここ十何年かで大きく進展があって、ちょっと昔の話を聞きかじっていたりすると、今では全く通用しない。

アルファブロガーたちがこの分野に触れたときに、誰の説・誰の本を取り上げて議論するか。それを見ていれば、その人の「専門外の話題の信頼性」が分かる。大抵のブロガーは専門分野があって、専門分野はたいがい信用できるだろうけど、この人が専門外の話題に手を出したとき、本気にしていいものか、話半分に聞き流していいものかを、私の専門分野の話題が出たときに判定している。かなり信頼できる指標だと、自分では思っている。

ここまで聞くと、その専門分野はなんなのか気になった人もいるかもしれない。なんのことはない。言語学です。

特に日本語言葉の乱れとから抜き言葉とか日本語起源とかコンビニ敬語とか2ちゃん語とか語っている人がいたら一発です。

ナンカ作ったら?

今や開発言語も絵を書くツールも無料いいものが出揃ってるから、

なんかクリエイティブな事をしてみてはいかがでしょう?

作るのがヤならそれらで遊ぶ側に回るとか。

2007-02-20

僕がいわゆる上位ランク大学を選んだ唯一の理由

それは大学ランク学習環境とに相関関係が見られると踏んだから。

ここで言う環境とはもちろん研究施設の規模も含まれるが、なにより周りにいる人物が皆優秀であることが一番大きな要因である。

世間一般的に優秀な大学に幸運にも入学できて1年が経とうとするのだが、先輩方の話を聞くとやはり環境は特段にいいものだということが分かる。

それは実際に自分でも実感するところであり、例えば飲み会の席で学問について語る、技術について語る、これほど愉快なものはほかにはないと確信している。

くだらない流行に必死についていくよりほかないこれまたくだらない大学に入ったところでいったい人生の何になるのだろうか!

それならば大学に入らずせっせと働いたほうが実になるし、世間のためにもなる。今一度、特に受験を控える人にはこだわりというか、執念を持ってよい大学に入ってほしいと思う。

2007-02-18

http://anond.hatelabo.jp/20070217220031

もう一つ、話題とするものに周囲からの圧力がないのかどうかを見るといいんじゃなかろか。

例えば・・・

あまり関心を持っていなかったものが突然ブームになっていて、「これいいよ」「あれいいよ」と勧められる。当然最初は聞き流しているけれど、あまりにも多いと、「で、あんたらの勧めるそれが何の徳をもたらすのさ」と問いたくなる。さらに周囲からの圧力が高くなってくると、段々不安になってきて、「自分はちょっとおかしいんじゃないだろうか」「あれに関心を持たなくちゃいけない」と感じてくる。それで、次第に「『あれ』は実はとってもいいものなんじゃないだろうか」「『あれ』を今まで無視していた自分は間違っていた」と思うようになる。「あれ」に対する期待はいや増す。「あれ」は至上の目的だと感じる。それで、たいてい、ことは非常に大きな影響をもたらすから、まずは観察から始める。すぐにでも観察を放棄して行動に移りたいと感じるけれど、不安も大きくて、期待に満ちた眼差しを「あれ」に向ける。

けれど、「あれ」に対する理想と、観察できる実際の「あれ」とが全然違うんじゃないかと、そのうち感じるようになってくる。それはまるで、一人っ子オタクが妹持ちを羨望するけれども、妹持ちのオタクがむしろ嫌悪感情を示すように、それはまるで、写真で気に入って通販で買った商品が、手元で見ると実にショボいモノだったときのように、理想と現実とが全く異なっていて、一種の落胆さえ感じる。それで、「目を覚ませ、お前らは騙されている」と喧伝し出す。或いは、「自分が騙されずに済んで良かった」と安堵する。しかし、周囲からの圧力は変わらない。再び不安が首をもたげる。「自分の観察は間違っていたんじゃないだろうか」「真の魅力はそこには無いんじゃないか」と。しかし観察の結果は厳密に「不要」だった。なにかがおかしい。だから焦燥に駆られて問う、「何のメリットがあるのか?」と。もちろん行動したい。行動してさっさと不安を解消してしまいたいのだ。けれど、発見されたデメリットを超えるメリットが見つからない。だから行動さえ出来ない。だから余計に焦燥に駆られる。「教えて欲しい、何のメリットがあるのか。無いのなら自分は正しかった。この焦燥は解消できる。見逃していたもの凄いメリットがあるのなら、状況が絶望的でも行動しなければならない。少しでも早く、0.001%でも成功可能性の高いうちに教えて欲しい」そう願う。けれど、相手が示すメリットは、観察で得た結果の域を出るものじゃない。だから余計に焦る。

結局のところ、個人によってはデメリットの方がメリットよりも大きくなるということは普通にある。いくら周囲が稼いでいようが、麻雀知らずに賭け麻雀をやる馬鹿はいない。麻雀を知らないなら、「やらない」という選択は正当で、責める余地は何処にもないし、むしろそうあるべきだ。けれど、もしも知っていて、相当の確率で勝利できるのならと仮定すれば、やりたかったと感じることは不当ではないし、むしろそうあるべきかもしれない。当然知らないのだから、やるべきではないと結論する。それは自分には不幸しか招かない。けれど、麻雀を知っている奴らは決まって言うのだ、「お前もやれ」と。だから、勘違いをして破滅を招きそうな自分の立場を守るためには、あくまで自分の立場での「メリットは何処にあるか」を問うしかない。正当化と言われようとも、提供されない足場は自分で作るしかない。

そっとして関わらないのが吉っていうのは同意だけれども。

2007-02-17

Rimoアニメ見てたんです

そしたらドラゴンボールがやってて見ちゃったんです。

その後ナルトを見ちゃったんです。ナルト君が成長してる疾風伝なんてものが先週から始まってたんです。

んで後はYoutubeで大体7時間ぐらいぶっ続けでナルトを見てた。しかも一話一話の安い文句で泣きそうになる俺がいる。

結構世界でも人気なんだなって思えて日本アニメって結構凄いんだなって思った。

今日BF2なるやつもYoutube経由で知ったのだが本当になんていうか、楽しいだろそりゃという感じのゲームアニメって怖い。

でもこれが例えば所謂リアルにまで出てきて、運動する時だとかにアニメゲームみたいな効果が連動したらその時にゲームアニメの力ってまた凄いって思えそう。

やっぱなんだかんだ言って熱いものや格好いいものを僕たちは求めているのだから。

ナイキみたいな感じでランニングシューズが走った距離を覚えていて、それがネトゲのなかの自分のキャラの強さに繋がったりしたり、

色々ゲームアニメにもリアルの為にがんばってもらえる余地が凄いあるのでは無いかと思った。不甲斐なくもとてもひきつけられてしまった&どんどん面白くなっていくと考えられるので力を持っているものへの今後の期待を書いておく。

ネットリアルの相互作用を僕がネットに求めているように、アニメゲームの力をリアルに転用して欲しい、リアルに向けてのいい破壊力を期待したい。

僕が期待しているのはそれらが強い力を持っているからだ。内で閉じてしまうのは勿体無い。リアルに強い影響を与えて欲しい。今までのゲーム依存だのネット依存だのそういうのを超えていってほしい。

リアルにいい影響を与えるものになれる力があると思うから。

「ありがとう」ときみに言われると、なんだかせつない

っていうの、わかるなーーー。

昔は、ずっと手をつないでいられるようでいたいとか思ったりしたことがあった気がするけど、結婚するほどの相手を見つけた今、別につながなくていいものになっていた。たまにはつなぐのもいいけど。

切なさを感じつつも、「ありがとう」は、やっぱり2人の間でなくしたくないけどね。その切なさがいいってこともあるしね。

http://anond.hatelabo.jp/20070217004544

おまい...

いや、なんつうか変なことをするから話しがややこしくなるんよ。

2chといえどブラクラを貼っていいものではないぞ。

友達というが、それは友達がいのない行為だ。

増田といえど……折角ひとがidとか伏せてたんに! がるるるる

はぁ。

ま、なんとも言うまい

行動は熟慮されたし。

2007-02-15

PS3 バーチャ5

【死亡確認】PS3「バーチャファイター5」初週5万本

これ辛いなぁ。開発者としてはいいものを作ればいいので自分の作業次第だけど、経営側は作る前の時点でどれだけ売れるかなんて判断できないものなぁ。営業側は「PS3でこんなもの作っても売れねーんだよ」とか思うだろうし。

2007-02-12

私にはブラジャーがいらない

ブラジャーが覆うべき胸がないから。初めて着けたのは中学生の頃だったけど、全くブラジャーとしての機能を果たしてなかった。でも、私はブラジャーが好き。セクシーなものだと胸がない私でも大人の女になれる気がするし、かわいいものだと着けてるだけで気分がウキウキする。だから、数え切れないくらい沢山持っている。お前にそれが必要なのかと言われそうで、恥ずかしくて人には言えないけれど、ブラジャーが好きなんだからしょうがないじゃない!それに私だっていつかはブラジャーが必要になるくらいグラマーになるかもしれないんだから!

そんなことを思いながら私は女性ホルモンを投与する。ようやく筋肉も落ちてきて、女の子っぽくなってきた私に。大好きなブラジャーが似合うような私になるために。

2007-02-11

自意識過剰スパイラル

自意識過剰スパイラルの発端

自意識過剰スパイラル@オタク

自意識過剰スパイラル@ブログ初心者

  • 気が向いたら更新するぜ!→自分はいい記事しか書かない、という妙な自信があるので、自意識過剰

自意識過剰スパイラル@ブログ中級者

自意識過剰スパイラル@はてなブックマーク

自意識過剰スパイラルから抜け出すためには?

スルー力を磨くしかないだろう。しかし、「自分は華麗にスルーできるぞ!」と言う妙な自信を持ったら、それこそ正真正銘の自意識過剰である。

だから自意識過剰スパイラルに陥ってしまったら、もう自分が自意識過剰と認めてもいいのではないだろうか?それは、あなたが主観的にものを見ることができている証拠である。独創性あるアイデアや、既存のものに対する新たな視点というものは、あなたのような存在からこそ生まれやすいものである。がんばれよ!

まあ、このエントリを書いた私こそ、一番の自意識過剰なんだろうな。

2007-02-09

Seventh Tarz Armstrongの『The World Is Mine

[asin:B000MZGN6I]

こんなに楽しくてロックしているアルバムを届けてくれたことに感謝

今まで知ることや、興味の幅を広げることに費やしてきて、

失ってしまった感情を久しぶりに思い出させてくれた。


ああ、ロックってこんなに楽しいものだったんだよな。

ロックってこんなに真直ぐで、かっこいいものだったんだよな。


斜に構えて聴く態度が身についていた、自分の身を恥じる。


自分が、18のとき夢みて、感じた熱い熱。

青く、真直ぐで、熱い熱が心の底から湧き上がって溢れでる。


ブライアン・アダムスに『死ぬまで18』という僕の大好きな曲があるけれど

それは単なる言葉ではなく、死ぬまで18という生き様スタイルなのだということを

このロックが大好きな18の少女の、ロックンローラーとしてのデビュー作が、再度教えてくれた。


2007-02-08

恋愛資格 2

http://anond.hatelabo.jp/20070123101446

この続きです。

まず、はてブトラバコメントくれた皆さん、どうもありがとう

こんなことはどんなに親しい人でも、口が裂けても言えないと思っていたのでコメントのひとつひとつが嬉しかった。

周囲の人は色々ゴタゴタはあっても普通に恋をして、付き合うなり失恋するなり結婚したりする。

私はその普通のこと自体が出来ないと思っているので、恋愛に関することは何でも耳にすると苦しかった。映画小説マンガなどの恋愛モノはだめ。すぐ拒否反応が出る。女友達同士の恋愛話も適当に流していた。ノロケ話なんて聞きたくない。正直逃げ出したかったが、恋愛に興味が無いと異常と思われそうで関心のある振りをしていた。

これまで全く男を好きにならなかったわけではないんです。ああ、この人カッコイイな、素敵だなとは思うことはあります。ただ、その後行動に移すことが出来ない。

付き合うことのメリットがわからない。

友達に「○○と△△付き合っているんだってよ」と噂されることが怖くて耐えられない。たとえいい話題だったとしても、私のいない所で私について話されることを、気持ちのいいものだと思えない。陰口のようで。

相手が私の過去を知ったら何と思うだろう。

第一そんなに可愛くない。

そのうち恋愛なんて出来ないと諦めてしまう。そんなことを繰り返し、もう20代後半。

本気で人を好きになることがどういうことなのか、未だにわからない。思春期にやるべきことをやらなかったのだから仕方がない。

今別件で精神科に通っているのですが、そこでこの話を医師に話してみた。親身に聞いてくれた。カウンセリングを受けることで、恋愛ができる様になるかはわからない。ただ、今まで封印してきた過去にようやく向き合うことができたと、私は思っています。

恋がしたい

帰ってきてシャワーを浴びた後、ふと、そう思った。

今年の冬は全身保湿に勤しんでいるから、毎年膝から下に現れていた白っぽい粉ふきがない。手のひらで撫でてみる。触り心地はそんなに悪くない。ちょっと嬉しくなって、その後で、やっぱり恋がしたいと思った。

暫くこんな風に思った事がなかったから、どうしたらいいものやら、分からない。

それに多分、望み通りに誰かに恋をする事ができたとする。そこまでは問題ない。

私は腐女子だ。

首尾良く恋をする事ができたとして、また、幸いにも恋しい相手と望む関係に陥る事が出来たとして、それでも私は腐女子であり続けるだろう。私は、この異常な嗜好を知られる事が恐い。

前の彼氏は、オタク嗜好そのものを毛嫌いしているような人だったから、それに耐えきれなくて別れてしまった。その事がトラウマになってるとまでは言わないけど、引っ掛かりになっているのは確かだ。だから、私を受け入れてくれる人なんて居るんだろうかと考えると、少しだけ絶望的な気持ちになる。

それでも、恋がしたい。誰かの為に泣いたり笑ったりしたい。

結局、何もできないまま、この衝動は薄れてしまうんだろうけどね。

ついでに、冷静になったら、このエントリって死にたくなるほど恥ずかしいだろうなあ。まあいいや、増田だし。

2007-02-06

お嬢さんが亡くなったそうで」(4) 2/6 豆まきで初対面

■流れ

200X年事件 ──→ 2006/12/25初めての来訪 → 2007/1/5友人帰国 → 1/27その話を聞く → 1/28カラオケボックスで録音 → 1/29(1)1/30(2)昨日書いた動機について2/1(3)K宅訪問にあたり2/6(4)豆まきで初対面(5)2/9Kからのメール(6)三連休の出来事


■(4)豆まきで初対面

土曜にさっそくK宅を訪問してきました。メンバーは以下の通り。

K父、K母

K、K彼女

例の娘

Kの家に行く

13時。娘を観察以外特にミッションがないので気楽といえば気楽だなと思い電車で最寄駅に到着。駅についてKに「着いたけど、このまま行っていい?」とメールして少し歩いて家についた。

駅から15分ほど歩くと閑静になってるけど、家の中はちょっと賑やかな感じもするのでためらいなく呼び鈴を押す。「はーい」という声とともにK彼女さんが扉を開けてくれて中に入れてくれたのでK彼女さんと簡単に挨拶を済ます。

彼女さんが「X君(俺のこと)は今日会うの初めて?」と娘のことを聞いてきたので、「そうなんですよ、それが楽しみで(笑) K彼女さんは?」と彼女の印象を聞くと、「そう、私も今日が初めて。かわいいよ、気の利く子だね」とのこと。K彼女は相変わらず胸が大きい。

でも今日はそれより娘の方がポイントなので、どんなんだろうとわくわくしながらリビングに通されるとK父、K母さんが「やぁ、どうも」と挨拶をしてくれる。Kとは中学の同級生でたまに家に遊びに行ったことがあるんだけど、さすがにその頃の顔なんてお互いによく覚えてないので「大きくなったね」なんて無難な声をかけられた。

そんでKが「ついに来たんだな」というと一同笑い。「あーそうなんですよ、今日楽しみで(笑)」とご両親に挨拶をするとお父さんが「まぁね、じゃあ頼むよ」と言い、お母さんは「すみませんね、お忙しい中」と頭を下げてくれる。「そんな、大したことじゃないので大丈夫です」と答えるとKは「こいつが心配性でねー」と言い、一同はまた笑った。見ると娘の姿がない。俺がなんとなく部屋の奥とか見たりしていると、「あぁ、そこにいるよ」とKが教えてくれる。

見ると、キッチンから女性お茶を持ってきてくれた。背丈は普通?で黒髪は肩まで伸ばしてる。顔は…別に亡き娘さんに似てるわけじゃなかった。誰に似てるかというより、愛想というか笑顔がいい子っぽい。

「どうぞ。はじめまして、Aです」Aが座り、ちょこんと頭を下げた瞬間、いつもの癖で胸の大きさを目で測るとCぐらいだった。へぇー。これで魅力がなかったら追っかける目的というか目標がないのでよかった。いや目標というか…ほら、可愛くなくて胸もなかったらちょっとやる気なくすじゃん? そういうシチュエーションではないことはわかってるんだけど、でも俺もそこは普通に男です。

でもそんな意識する必要ないよなと思ったので、身体の向きをK&K彼女あたりに向けて茶を飲む。お茶が少なくなったので気付いたんだけど、場が次の俺の言動を待っているような雰囲気だったのでとりあえず「美味いですね。今日は寒かったので」とか答えて場を和ませた。とりあえず俺に注目するのはやめてくれ、と『王様のブランチ』とか見るんだけど妙な雰囲気は続くので、あぁそうか、とりあえず聞いておこうかと聞くこと聞いてみた。

「Aさんはあれ、いくつなんだっけ」

「23です」

「えっと、じゃあ…」とKの方を向くと「Yとは1才違いだ」とのこと。

「あ、1才…」

確かに亡くなったYさんが生きてたら同じような年齢だ。とここで「Y」の名前が出たせいかちょっとしんみりとした雰囲気になってしまい焦る。

「あーっと、じゃあ他はあとで(笑) あ、今日は何やんだっけ?」とわかりきった質問をKに聞く。

豆まきだね、豆は…」

「そうそう、K、買ってこなくっちゃほら」

とK母が急かしてKと豆をどこで買うかとか話してる間、なんかAを見にくかったのでK彼女に「Kと付き合ってどれぐらいだっけ」と質問する。もうすぐ2年とのこと。Aが「仲いいんですねー」と聞いて、K彼女が「そうかな? でも…」と、Aと会話を始める。女同士ってなんでこんな仲良くなるんだろうな、表面上だろうけど。

二人で話す

そしてK、K彼女、A、俺で駅前まで行って買いに行くことにした。今思い返すとだけどAはKから貰ってた写真と多少印象が違ってかわいい。そういう趣旨じゃないけど。でもKが好みそうなタイプじゃないな。

豆なんてそこら辺で売ってるから別に4人で行くようなことじゃないんだけど、せっかく誘ってくれたんだしフォーメーション的に俺はAと話すしかないのでお店に行くまでにいろいろ聞いてみようかと思ったら、向こうが口を開いた。

「Kさんからどんなこと聞いてるんですか?」

やっぱ気になるのか。ICレコーダーの件とか聞いてるのかな、しかしどれほど話していいものか。

「それは内緒かな」

「別に大丈夫ですよ。警戒しないでください」

「んーまぁね」

「Kさんとは同級生なんですよね」

「そう。君はYさんと1才違いだそうだけど、Yさんが亡くなった時が?」

「Yさんが亡くなった時は同じ年齢です。こちらへお邪魔させていただく前に、いろいろネット見てて。20才目前で亡くなられたのが印象に残ってて…」

「Yさんは確か19才だったっけ。じゃあその時君も19才?」

「はい、Yさんは1個上ですね」

【参考】

2002年 Yさん享年19才、A19才

2006年 A23才

「ふぅん…」

「Xさんは、Yさんと面識があったのですか?」

「面識というか、まあ、Kんちとか昔近所だったし」

「Yさんって、どんな方でした?」

「どんなって…」

「お父さん、お母さん、Kさんからお話しは聞いてるんですけど、いろいろ聞きたいと思いまして」

Kの彼女と一緒に前を歩くKを見ながら「そんなこと聞いてどうすんの」と苦笑して答える。お父さんとかお母さんとか呼んでるのか。馴れ馴れしいとちょっと腹立ったけど今思い返せば他に呼びようもないか。

「少しでも、Yさんに近づけられたらなぁとか」

「近づいてどうするの」と答えたら「えっ」と戸惑わせてしまった。でもちょっと、そんなことなりきろうとしなくても別にいいのにとか思いぶっきら棒な態度になった。

「なんか、警戒されてるみたい(笑)」

「…するよ」と答え、そうだ、聞きたいことはあれだと思い出して聞いた。

「ああそうだ、君はなんであのお宅に…」

と言いかけて気づくといつの間にかデパートの前に到着しており、KとKの彼女が待っててくれてた。

「盛り上がってるな(笑)」

「いやいや、ゴメン」

Kが苦笑していたので空気を読まなくてはと思いその話は一旦やめておく。AとK彼女が豆を選んでいる間、Kから「何話してたんだよ」みたいなニヤケ視線を感じたが放っておく。

豆を買った帰りはフォーメーションを変え、AとK彼女、俺とKというコンビで歩く。前を歩くAとK彼女を見ながらKが「で、どう? 何か聞けた?」と聞いてくるので「いやまあ…」とさっきの質問を聞ききれなかったことを悔やむ。信号を曲がり家に歩きながらKに聞く。

「あの子は何、Yちゃんの真似をしたいの?」

「そんなこと言ってたんだ」

苦笑するKだが、どこまで知ってるのか聞きたい。

「あれだよ、この前聞いたじゃん。モラルの問題だって」

「あーはいはい」

「それ、それを本人に聞こうと思ってさ」

へぇ、本人なんて?」

なんだよお前楽しんでるのかよって思いつつ、「これから聞くところだったんだけど」と言うと、「そっか…」と黙る。聞いた方が良かったのか、聞かない方が良かったのか読み取れない表情だ。そこからは無言で前の女子二人が話してるのを見つめて家に帰った。

豆まき

考えてみれば豆まき彼女とかゲストとか呼ぶってどんなんだろう?と思ったけど、実際にやってみると楽しいもので気合い入れて投げた。ビール飲んだ勢いで「ちょうど男3と女3だから男女で投げ合ったら面白そうですね」と言ってみたんだけどスルーされた(笑)そりゃそうか。

なんとかしてAと二人になろうかと思ったが、ビール飲んでるうちに別にまあいっか知るかぼけと思うようになって気持ちよくなって畳部屋でちょっとゴロンとした。いつの間にか眠ったらしいが、気づくとAがそばで豆食って縁側から庭を眺めている。

「あれ?」

「あ、起きたんですか」

Kと彼女は二階の部屋に行ったらしい。リビングではご両親がテレビを見ており、いつの間にかひとりになっていたのでAが心配してくれたのか。なんか悪い気がしたので起きて「豆ある?」と聞くとすっと袋を差し出してくれた。さっきの質問を聞くべきだろうけど、なんか機を逸したというか聞きにくさもある。まあ今日は特にミッションみたいなのはないけれど、それは聞いておかなくっちゃいけないかなと思い、豆をかじりながらふと聞いてみる。

「そういや、Aさんはなんでこのうちに来たの?」

「…ふふっ、やっぱり気になります?」

「気になるというか、あいつが話してくれないから」

Kのいる二階を指差す。

「うーん、偶然なんですよ、ニュース見つけて。私もちょっと行く宛てがなくて、ダメ元でお話聞いてみたんです」

「よく許したよね」

今度はご両親がいるリビングを指差す。

「そうですね(笑) Oさんにはほんと、ありがたく思っています」

「行く宛てがないから、なんでこの家なの? いや彼も心配してたからさ。知ってる? 俺が証人になった話」

「えぇ、知ってますよ」

「そう。俺も心配でさ、なんでだろうって」

たまたまとしか…別に前から知ってたわけではないですよ、決して」

「ふーん」

「ふーんって?(笑)」

「そこって納得できるのかどうか…」と目を擦りながらはてなブックマークの数を思い出した。自分だけが不思議に思ってるなら「たまたまなのか、そっか」で納得するのもいいかもしれないけど、知りたい人は俺だけじゃないからこれはもう自分の価値観だけで図れないんだよ、と言いたいがそうもいかない。

「心配性なんですね、Kさんが言ってた通り(笑)」

「そりゃ心配するでしょう」と真面目な顔して返す。

「だってさ、君だって留守番することもあるでしょ?」「はい」「そしたらご両親だって見知らぬ他人に家を明け渡しているようなもんだしさ、わかる?」「そうですね…」「ご両親が帰ってきたら、家が荒らされてたとか洒落にならないじゃん?」とたたみ掛けると、「ああ、そっか」と笑う。そんな可能性もあるのねといった感じに見えたけど、なんか聞きすぎて気まずくなったのでこの辺でやめとく。

もうすぐ17時になろうかというところで皆に挨拶をして帰ることに。帰りに誰か駅まで送ってくれるかと思ったけどそれはなくひとりで帰った。Aの携帯アドレスでも聞こうと思ったけど、また自然に任せるとするかと思いやめておいた。メアドを聞くという行為にも抵抗あったし。


そして5日の朝、携帯に見知らぬ人からメールが届いていた。

「こんにちは、この前はどうもです! Xさん今日会社ですよね」とあったので、「誰?」と返すと、「Aです(笑)突然すみません。たくさん疑問がありそうなので答えていこうかと。アドレスはKさんから教えてもらいました♪」と来て一瞬目を疑う。特にそういう雰囲気でもなかったしなんで送ってきたんだろう、単にこちらの連絡先を知りたかっただけか。勘弁してくれと思うけど引き返そうもないし、引き返すつもりもないのでメールを返すことにした。

「まあいいよ別に。君にはまだ聞きたいことがあるから(笑)」

「どうぞ、聞いてくださいよ(笑) いつでも待ってます♪」

「うん、楽しみにしておいて。ではまた」

その時は特に聞くことが思い浮かばなかったので放置してある。さてどうしようか。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん