はてなキーワード: ラッドミュージシャンとは
服をどうにかしようと思ったとき、頼るのはやっぱりインターネット。オタクってのは基本的に研究熱心だから、グーグル検索上位サイトでは満足せず、どんどんディープな世界へ進んでいく。
やがて、ディオールやバレンシアガといった、庶民にとってはめまいがするような価格帯のブランドを知る。それと同時に、ハイブランドしか認めない人達の存在を知ってしまうのだ。アローズは大学生まで。社会人は最低トゥモローランド。ディープなインターネットの世界では、それが常識なのだ。「これ、ポールスミスで買ったんですよ」と報告しようものなら、「中学生でちゅか?」と言われる。
インターネットの怪文書を読み漁ったオタクは、そのうち「イオンに入っているテナントの服はダサいんだ…」と思い始める。ハイブランドの服を買おうにも価格設定は殺人的だ。どう考えても、Tシャツに3万円を支払う財力なんてない。いやしかし、イオンの服だと、脱オタは達成できない。…ひたすら堂々巡りをしていると、ラッドミュージシャンやエンジニアドガーメンツ、もしくは品質重視のドメブラあたりが気になってくる。最初にボッタクリ価格を見てしまうと、Tシャツ15000円?安いじゃん!左クリックポチィ!ジーンズ20000円?ポチポチィ!となってしまう。
ここまでくると、ネットファッションオタクが新たに爆誕している。ぼくは大体このような経緯を辿った。結婚したこともあり、今は低価格帯のブランドでファッションを楽しんでいるが。
また、このルートは無駄な散財が多い。「高いものは持ちがよい」とよく言われる。ぼくもそれを信じて買うのだが、たしかに物持ちがよいものの、数年経てば、ぼくの好みも、そして流行も変わるのだ。
我々一般人がファッションに求めるのは、異性受けの一点に尽きるのではなかろうか。難しく考えるのはよそう。インターネットで嘲笑される量産型を迎合するのだ。wear.jpの人気コーデを真似るだけで、ぼくらは簡単に脱オタクファッションを達成できる。