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2014-04-18

一番の問題は、「割烹着プレス発表

理研webトップページを見ているとわかるが、

毎週何本も、最新の研究成果がプレスリリースされている。

記者を呼ぶこともなく、web上に、淡々と。

研究担当者は、千人以上いる研究者の中から

自分の成果が組織トップページで告知されたら嬉しいだろう。

はしゃぎたい気持ちも理解できる。

しかし、組織全体にとっては、そんなこと日常茶飯事であって、淡々右から左に流していく案件だ。

笹井氏が、そういう案件の一つとして、いったんリジェクトされた小保方氏の論文を、

構成や表現などをNature編集けがいいように改善した、というならば、

水曜日の会見内容で何の問題もない。

しかし、問題なのは1月末の、あのド派手な「割烹着プレス発表だ。

あれほどたくさんの記者を呼んで研究成果をプレス発表するのは、

いくら理研といえど年に何度もあるわけじゃない。

しかも、ラボの中にまで記者を呼び込んで実験デモをするなど、

通常のプレス発表プロトコルから見ても非常に例外的だ。

理研にとっては非日常的に特別イベントであることが内外に明らかであるし、

それだけのイベントであるから

「慎重に準備されてないはずがない」と周囲が考えるのは当然だ。

そのプレス発表の主役として立ったのが、小保方、若山、笹井の三人。

その中で、ユニットリーダーはいえまだ駆け出し研究者の小保方氏、

かつて理研職員だったとは言え、今は外部の人間の若山氏の二名に比べ、

理研CDB広報にとって上司代理にあたる幹部・副センターである笹井氏は、

あのプレス発表に全面的責任があると考えるのが妥当であろう。


あのプレス発表さえなく、他の研究成果と同様に、

淡々としたweb上の発表だけに止めておけば、

一般マスコミネタになることはなかった。

暇なネット界隈の徹底した重箱隅つつきに遭うこともなく、

下世話な勘繰りや盲目的な擁護もなかった。

もちろん、研究杜撰さを知っているCDB他部門の同僚たちからの厳しいチェックや、

分子生物学コミュニティからの激しい反論に晒されることにはなったろうが、

それは科学界における健全な議論であり、

少なくとも野依理事長が公の場で頭を下げる事態には発展しなかったろうし、

自身も前髪に比べかなり寂しい頭頂部をああして晒すこともなかった。

水曜日記者会見で、一月末のプレス発表を手配した責任を問う質問が何もなかったのは残念だ。

まあ、集まった連中全員が、あのプレス発表が結果的にもたらした失態によって仕事にありつけたのだから

感謝こそすれ糾弾する理由は何もないので、当然といえば当然なのだが。


シェーン事件、ファン・ウソク事件、常温核融合事件に比べるとスケールはずっと小さい。

あのプレス発表さえしなければ、理研CDBと分子生物学コミュニティの外には、

ほぼ何ごとも起こらなかったであろうから

http://anond.hatelabo.jp/20140418041538

 
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