職を変えて田舎から日本三大都市圏へ引っ越して数か月経った。地方のFラン大を卒業してさしたる資格もなく生保を下回る月収でも実家暮らしなので生きてこれたが前職の先輩に「俺たちはこれからずっと下っ端だからな」と言われてなにかがプツンと途切れた。そこから重い腰を上げて職を変えた。
・転職相談したアドバイザーに当時の給与を伝えると「2〇才でこれだけしかもらっていないの?少なくとも年齢万円の給与を貰わないと駄目だよ。いま転職を決意して良かった。」と言われた。
・学生時代に「公務員は愚かだ」とサークルの部員に馬鹿にされた。あなたの発言は個人の思想なので自由ですが、世の中には親族の半分以上が公的な仕事をしている家族がいるんですよ。その身分に憧れて将来はその道に進みたいと志望している人が目の前にいる、ということまで考えが及ばなかったのは浅はかですね。当時の私は「そんなことを言わないで欲しい。今目の前にいる私はその公務員のお金で育ててもらってきたし、親の職業を誇りに思っている」と反論するのが精いっぱいだった。
・親族が志望通りの職業になったときに「公務員を馬鹿にする人が一定数いるが、そんな奴らは私たちを恨んで負け惜しみを言っているだけだ。」と吐き出していた。当時の私はその愚痴さえも眩しくて田舎で高校生のアルバイトに毛が生えたような給料しかもらえない自分の実力と努力不足だと諦めていた。
・30歳になる前に一人暮らしはしておいた方がいいよ。と講釈を垂れた実家の隣町のアパートで独り暮らしをしていた先輩。実家暮らしで家事も生活の全てを親に任せっぱなしだろうと決めつけてよく私を格下に扱っている言動を取っていた。
新しい職の身分は公務員に準じている。興味がある分野なので新しいことを覚えていくのが楽しい。理不尽な怒られや馬鹿にするような雰囲気や下世話な会話は全くない。指摘も的確で穏やかなので最初の頃は「休憩時間に仕事をしない」 「残業ができる日を教えて欲しい」と言われて戸惑った。始業前や終業後に数時間残業は当たり前だったから。
時折ネガティブになりそうなときは過去に言われた上記の発言を思い出す。そうすると少し溜飲が下がるんだ。過去の自分が受けた憎しみが少し報われるような気がするから。