2024-08-11

誇らしかった瞬間

小学生のころ

ある日、「校庭でボール遊びをしていたらうっかり学校の窓ガラスを割ってしまったので、職員室にいる担任に話しかけて謝る」というシチュエーションのロールプレイをさせられた。趣旨としては、やらかしときに失礼ではない謝り方ができるようにしましょう、ということだったんだと思う。

僻地クラスメイト10人もいなかったから、みんな順番に、みんなの前でロールプレイをしていった。

先生!ごめんなさい、ボールで窓を割っちゃって……」みたいな感じで、みんな順次謝っていく。俺もよくわからんままみんなとほとんど同じような演技をした。

で、ひととおり終わった後、先生は言った。「みんな悪くはなかったんだけど、合格だったのは増田くんだけでした。増田くんのどこがよかったかわかる人?」

みんな分かんなかったし、俺も分かんなかった。沈黙……

「正解はね、増田くんは『先生、…今いいですか?すみませんボールで窓を割ってしまって…』って、最初に私の都合を確認してくれたの。相手がいま忙しいかもしれない、っていうところにまで気遣いをしないとね」

正直完全に無意識だった。

からこそ誇らしかった。

俺は小学生にして無意識気遣いができるようになっていた。今はむしろ気が利かないほうだと自認しているが………

最近

ちょうど正月あたりに彼女の家に泊まっていた。

店も閉まってるし、わりと何をするでもなくダラダラ過ごしていた。

三が日の気だるい朝、彼女が話しかけてきた。

「ね、これって(増田)が書いたんじゃない?」

見せられたのはTwitterで誰かが俺の書いた増田を紹介してプチバズしているポストだった。

その増田炎上系とか知識系ではなくて、素直な気持ちを書き殴ったような、いうなればポエム系の増田だった。

すげーいい記事だとして紹介されていて、1万いいねとか集めていた。正直ビビったし、その時点でかなり嬉しかった。

俺は素直に認めた。文体の感じや、書いてあるエピソードで分かったということだった。

認めたら、彼女は「やっぱ(増田)が好きやなあ…」と感慨深げに呟いて抱きついてきた。

俺はこんなに嬉しいことってある?となかば信じられない気持ちになった。そのあと、動じてないフリをしながら2時間くらいエゴサしていた。俺はカス

  • 普通は恋人が増田やってる時点でドン引きだけど、どっちもやってたらそうでもないのか?

  • 俺が書いてる鼻くそ日記を元増田の彼女が読んでくれてると思うと嬉しいよ

  • 「たまに取り出せる褒め」だ!

  • >動じてないフリをしながら2時間くらいエゴサしていた。俺はカスだ |< カス要素無くてわらった。 この先も、半年に一回くらい見返してニヤニヤしてればいい。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん