2024-07-06

同僚の契約を喜べなくて苦しい

 新築建売の住宅営業をしている。

 新卒入社して今は3年目、最近ようやく上司接客を手伝ってもらわなくても契約ができるようになってきた。まだまだ知識スキルも足りないけれど、自分なりに勉強をして、お客様に寄り添って相談を受けたり、提案をしたり、日々頑張っているつもりだ。

 

 とはいえ、その頑張りに対して必ずしも数字がついてくるかというと、そうではないのがこの仕事で。ノルマを課されるこの仕事では、個々の成果が評価ほとんどを占めるが、対人であり、大きな金額を動かす買い物であるが故にそう易々と契約に繋げることはできない。

 簡単じゃない仕事であるのに、常にノルマに追われ、他の営業と業績を争うなんて、よほど強靭な心でなければ続けられないなとプレイヤーとしてはいつも思う。

 

 

 私の所属する支店には、私を含めて6人の営業がいるのだが、うち1人は新卒で一緒に配属された同期だ。

 私は女で、同期は男性だけど、体育会系らしい苦楽を共にしてきたのもあり、仲は非常に良い。最初のころは、一緒に褒められて怒られて、純粋切磋琢磨していたけど、3年目となった今、会社から契約棟数という個人数字を重視されるようになり、明確なライバルになったように思う。

 

 そこで、最近よく私を苦しめている事柄が【同期の契約を喜べない】ということだった。

 同期が契約することに対して、素直におめでとうと思えない。彼も彼で努力していて、やっとの思いで掴んでいる契約だと頭ではわかっていても、受け入れられない。嫌だ、悔しい、私だって契約したい、私より棟数を上げないでくれと思う。それが本当に苦しい。

 それなのに彼はいつも、私が契約をすると自分ごとのように「よかった」と安堵して、それから「おめでとう、頑張ってたもんね」と言ってくれる。私とは大違いだ。私は契約をめぐって彼と対峙するたびに、自分人間としての醜さを感じる。実際、素直にお祝いできないなんて、人として駄目なんだろうなと思うけれど。辛い。本当は私も彼のように「おめでとう」と言わなくてはいけないと思う、けれど真っ先に出てくるのは「悔しい」という気持ちばかりだ。

 

 自分は元々負けず嫌いな方で、学生時代からテストの学年順位を争ったし、剣道部でも負けると堪らなくていつも泣いていた。私はもっとできる、悔しい、悔しい、悔しい!そう思ってやまなかった。

 

 社会人になっても変わらない自分が苦しい。大人から、みっともないから、同期が契約してもデスクで泣くことはできない。でも本当は悔しいし羨ましいし苦しい。悔しさでいっぱいになって、上手く感情コントロールができなくなって、いつか理不尽に当たり散らすようになったらどうしようと思う。怖い。

 

 こういう感情を、どうしたらいいのか。こう思うのは普通ではないのかもしれない。気持ち落ち着け方を知りたい。

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