※この増田はイメージです。実在の人物、団体、事件との関係を保証するものはありません。
男の名は天太太郎。
彼の母親は平凡な公務員だったが、ある日の宴会でとある大学の元アメフト部員が宴会芸でやったタックルにより首の骨を折り帰らぬ人となった。
失意の中町をさまよった天太太郎は辻占い師から「お前の入った部活は薬物汚染により取り壊されるだろう」という予言を受ける。
薬物という言葉からヒントを受けドーピングを繰り返した天太太郎の戦績は輝かしいものとなった。
順調に結果を出し、遂に目的のアメフト部へ入部、薬物を部内へと広めるため人脈を作り始める。
彼の検査結果は。
ドーピングの審査を通るため彼は試合前に双子の妹の尿を仕込んでいたのだ。
もしもこれが男女逆であれば即座に罰則を受けただろう。
機転を利かせたアメフト部員の「だが待ってほしい。性別詐称は女が雑魚だから問題なのだ。逆なら別にいいのではないか?」という言葉が議論を深めたのである。
残された時間はもう少ない。
まだ部活に薬物を広めきっていないまま表舞台を去る訳にはいかない。
もう性転換しかない。
魔法の力により「めちゃくちゃ男っぽく化粧をするのが上手い女。骨格も気合で変えていただけで、デフォルトは女のもの」という状態を手に入れた。
魔法少女天太太郎はいつからか三匹のおともを連れ歩くようになる。
吸血鬼、狼男、そしてフランケンシュタイン。
この街を人知れず守り、魔を退ける男性風魔法少女のことを人々はいつからかこう呼ぶようになる。
「退魔クン」と。
※退魔くんは大麻なんかしていません。