うちの子が近所の友達の家でマイクラ(Minecraft)やってきたらしく
欲しい欲しいと五月蠅いので買うことになって、今更ながらやってみたんだがめちゃくちゃ凄い
まず何も情報が無い
いきなりブロックだらけのだだっ広いフィールドに放り込まれて放置
「は?何これ?何をするゲームなの?」
とか思いながらフィールドを探索したりしているうちに夜になる
そして持ち物全部無くなってリスポーンされるんだが
リスポーンされても夜なのでまたゾンビに囲まれて緑の奴に殺されて終わる
これが一晩中続いたと思ったら太陽が昇ってきてゾンビが焼かれて初日が終わる
さすがにこれはキツいと思ってメニューを見ると木を使って作業台が作れるそうなので
作業台を作って道具を入手し、とにかく穴を掘って次の夜に備える
ある程度満足できる横穴を手に入れ、そこからいろいろ資源を集めて武器や道具を作っていたんだけど
ある夜、例の緑の奴に見つかって全部爆発される
このあたりで観念してネットを調べると、まぁ出るわ出るわいろんな情報
とにかく初日は羊を狩って羊毛を手に入れてベッドを作って夜になったらさっさと寝れば良い、とか
木を集めて道具を作ったらすぐに石を掘って石の道具を作り、その後は鉄と石炭を求めてフィールドを探索する、とか
たいまつを作る時は石炭で作るともったいないから石炭で木を焼いて木炭を大量に作ってから作ると良い、とか
とにかくいっぱい情報が出てくる
なぜならプレイしているフィールドはユーザー毎にランダム生成されているので全く違うマップで遊んでいる
なので「石炭は山に多い」とか「鉄鉱石は地下を掘れ」とかいう曖昧な情報だけが共有されて、あとはプレイヤーの力量に任されている
地下を掘っていたらいきなり広大な地下洞窟が拡がっていたり、海の向こうに怪しげな山が形成されていたり
Youtubeでプレイ動画を見ても、自分のプレイにはほとんど影響しないので全然ネタバレにならない
むしろプレイ動画を楽しんで、自分の世界でも試してみて楽しめるような、二度美味しい設計になっている
このあたりの全ての土台が「ランダム生成されたフィールド」という部分と、「全てが破壊・生成可能」という2点に集約されているし
この2つを実現するためにあのブロックという形での表現が必要ということなのだ
オープンワールドをランダム生成することはできるだろうし、全てを破壊・生成できるようなゲームも作れるだろう
ただ、それは何かしらの単位(何をベースにランダム生成し、破壊・生成を行うのか)をプレイヤーと共有しない成立不可能で、それこそがあのブロックなのだ
おまけにマイクラは定期的にアップデートされて新しいブロックなんかが追加されたり敵も増えているらしい
なんというか、全てが新しいし、他のオープンワールドがこの手のクラフト系を見様見真似で取り入れようとしても、結局はこのブロックという発明には勝てないだろうと思う
マイクラのブロックは発明だったが、そのベースはローグライクゲームだよ 「情報や説明がない」「ランダム生成」「全てが破壊できる」はローグライクゲームによく見られる特徴
マイクラはローグライクに共通する要素が少なくないけど、「全てが破壊できる」ローグライクってなにがあったっけ? ローグライクを定義したベルリン解釈にも「全てが破壊できる」...
ローグライクの中で、破壊など箱庭内での自由度を高める方向性はnethackの系譜 マイクラはリスポーンできるけど、レベルのロストや持ち物を落とす仕様にはローグライクの形跡が残って...
Rogue/NetHack/*band系列で壁がぜんぜん掘れないヴァリアントは過去いくつかあったがどれも不評でな 普段はあまりやらないが、なんだかんだ言って掘れるのがいいんだろう
「全てが破壊できる」ローグライク 「Dwarf Fortress」とか「Elona」とかあるだろ。 君が詳しいのはローグライクの定義だけのようだな。