作品は「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」だ。タイトルはもうこれしかないので長いのは勘弁してあげてほしい。
配給会社推奨の通称は「エブエブ」で主演のミシェル・ヨーはこれ聞いて爆笑してた。
今作で拡散されてる注意はこれだ。
「犬が可哀想」「犬が傷つくシーンがある」「犬好きは注意」等々だ。
自分はどちらかというと猫派だが犬も好きなので、かなり鑑賞に慎重になった。が、好きな映画の予感があったので「目を閉じよう、シェイプオブウォーターでもそうした」と奮い立たせて映画を見た。
いや、確かに犬(ポメラニアン)なのだが、確かにちょっと可哀想なんだが、どうみてもぬいぐるみなのだ。
そして一方的にやられるわけでもなく、狂犬ポメラニアンとして登場し、飼い主に紐で宙をぐるぐる回され鉄球武器のように扱われる。死んだ描写はない。そもそも異空間なので現実世界では怪我もなく生きている。
これを…まるで犬が虐待されて死ぬような注意喚起されても……!
「明らかにぬいぐるみだよ」と書いた上での注意喚起なら良かったのだが…。
エブエブは色んな映画やサブカルのネタが入っていて、アジアの作品も多くパロディ使われている。
実はこのぬいポメ虐シーン、昔「極道恐怖大劇場 牛頭 GOZU」という三池監督の映画で哀川翔がチワワ(のぬいぐるみ)を振り回したり蹴り飛ばしたりしてたシーンのパロディと言われている。
あの頃の邦画は好き放題してた印象だ。よく海外の映画祭にも日本映画が出品されていて牛頭もカンヌに正式出品されている。
これもVシネなので一定の層しか見てないはずだが、それでもちゃんと炎上した。ウィキにも書いてるしエブエブ監督もわかってるだろう。
エブエブは監督が見てきた色んな映画の中から印象に残ったシーンを詰め込んだような印象があり、その中の一つがこれだったのだ。
エブエブの感想で犬の描写許せない!って怒りくるってる人を全員ブロックしてまわって 尊い2つのアナルを語る人をフォローして回りたい