なぜかというと、VRChatに行った人たちから最初普通に話しているのに、惚れる惚れられるの関係になっていくという話しか聞かないのだ
これを言っているのが、若い連中ならまだまあわかる。が、これを言っているのが大抵就職しているおじさんと呼ばれる人々で、ことごとく姫プレイをし始めているのである
どんだけ人間関係ただれてんだと思うともに、どうなっているのか怖いもの見たさで覗きにいきたくなる欲求を抑えている
ボイスチェンジャーも導入され見た目もVRにより整えられている状況であり、没入感があるという状況はこうも人を狂わせるのかという戦慄とともに
「人が集まることで最終的に求められるのが恋愛である」という古の呪縛から最新の技術でも逃れられない業みたいなものを感じざるを得ない
おじさん同士のホモソーシャルな百合えっちを楽しみながら、VRアイドル(おっさん)たちの踊りを応援する様はある意味天国であり地獄絵図とも呼べる光景なのではないだろうか
最新技術は人間の本能の否定するものではなく、よりプリミティブな欲求の先鋭化を促進する、ということを私たちは知る必要がある
しかも、この関係性で面白いのが、百合でいちゃいちゃし始めたと思ったら恋のさや当てが始まり、人間関係がやったやられたの穴姉妹状態になるところである
やはり、古事記にもまあまあ書いてあるが嫉妬は人間関係でもっとも醜い感情でありながら、もっとも原始的な感情であると感じさせるエピソードである
人は肉体を捨てても、他者という存在と恋するという感情がある限り嫉妬という事象からは逃れられないのである
相互フォロワーとかでVRCやりはじめたわ、っていう話を聞くと、「ああ、この人はもう戻ってこないかもなあ」ということを最近諦めにも似た心境で聞いている
彼らはそこにある虚構の上に作られたリアルな人間関係を味わうにつけて、他のコンテンツの摂取を辞めていくからだ
コンテンツからの卒業をしていく彼らを、少し悲しい目で見ながら、今日も私はすえた現実の人間関係と全部が嘘のコンテンツを食べて生きている