何のこっちゃっていうタイトルだが、本当にそのままだ。
突然だが、私はクリエイターの端くれだ。それ1本で生計を立てているわけではないが、VTuber企業様からも多少なりともお金をいただいている。
とある私の携わった動画は、タレントさんの高い能力と知名度のおかげで、ものすごい再生数も叩き出したし、そこからさらに他のお仕事へ繋がったりもしている。
察しの良い方はここでお気づきだろうが、私が推しVのオリ曲を聴けない理由、それはあまりにも情けない理由だ。
嫉妬をしたのだ。私の推しVのオリ曲に携わった、私の友人たちに。
悲しいかな、私のちっぽけな自尊心は、こんなしょうもないことでズタボロに引き裂かれてしまったのだ。
私は"選ばれなかった"。
全部能力不足な自分のせいだなんてことはハナっから分かってる。それでも、自分の惨めなプライドが邪魔をする。
大真面目な話、私はとある推しVのオリ曲がリリースされてから1年以上経ってもまともに聴くことができなかった。聴いてしまったら、その作品の良さに飲み込まれてしまって、敗北を認めてしまう。何と闘ってるんだ、自分は。
こんなことでポキっとメンタルが折れてしまう自分は、きっとクリエイターに向いていないのだと思う。
だが、それすら失ってしまったら、私は何をして生きていけば良いのだろう。その先を思うのがとても怖い。
決して安くはない金額をつぎ込んできた機材・ソフトたち、積み上げてきた知識・経験・実績、これまでに得てきたファン・認知度。
ああ、情けないな。こんなものに縋ることでしか、自分の存在価値を見出せない。
そうしているうちに、私は推しの配信すら見れなくなってしまっていた。それが楽しみだった、それが癒しだった、そんなはずの配信に、必死にリアタイしようとも思えなくなり、アーカイブを追う気力すら湧いてこない。
私はあれだ、小さな箱でライブしてた頃から応援してたアイドルが大きなステージに羽ばたいて行くことを素直に喜べない、醜くて小さい人間だ。そうはなりたくなかったはずなんだけど、結局自分ってそういう奴だったんだって気づいてしまった。
「勇気」なんて言葉をいっちょまえに使ってみたけど、勇気なんてカッコいいもんじゃないよな。
そんな自分に自己嫌悪しながら、今日もパソコンに向かって作り続ける。きっと自分が望む自分になることはないだろうと、自分を諦めながら。