大学受験に的を絞るからこそ、そもそも「その学校から難関大に行く人数」自体は問題じゃないと気付いてほしい。
受験はクジじゃないんだから確率なんて関係ないし、学力にはそれにあった適正な指導が一番大切。つまり、これからの6年間で、「この子がもっとも伸びる環境はどこか」という視点で考えることが重要なんだよ。「天才の中に放り込めばわが子も覚醒するのでは…」というのは、親のムシのいい期待であって、普通はそうはならない。それより、劣等感にまみれ、さりとて挽回する力も術もなく6年間を過ごす子供の気持ちを考えてみてほしい。その状況で、周囲に追いつこうとあがき続けられる子がどれくらいるだろう? 結局、その子が望み、かつ、普通に努力して入れるところが、大体の場合その子の最適環境だ。
ちなみに、自分の場合は80人定員の進学校に80位くらいで滑り込んだ。合格最低点から10点くらい低くてそりゃ不合格だよなーと思っていたら3月の終わりに補欠で声がかかったので、普通の年ならあきらかに入学できていなかっただろう。そんな自分は、中学3年間ぶっちゃけ勉強壊滅で成績は80位くらいをキープ。授業中は寝倒すことで有名で、教師にもほぼ見放されてた。
ただ、高校から編入で1クラス入る学校だったので、そこで一時的に80位/80人中→90位くらい/120人中となったおかげで、「あ?意外といけるが?」となり、高校では得意科目もできて成績はその位置をキープ。結果、大学受験も一応はなんとかなったが、あの中学時代が6年続いていたらぶっちゃけ大学行けたかどうか全く分からん。まあ俺が根性無しだったと言えばそれはそうかもしれんが、中学時代の80位前後仲間で、そのまま高校でも110番台に沈んでいった連中は、その後大学に行ったという話すら聞かない。同窓会でも噂すら聞かない。
そして自分は、大人になった今も、中学時代のあの無力感・劣等感からなかなか抜けだせていない。それはそれで自分の人生の武器になっている部分はあるけど、それはただそうなっているというだけで、それが人生において必要なことだったとは別に思わないな。
だからどうか、子どもには適正な環境を準備してやってくれと思う。身の丈に合わない場所に入って苦労するなんて、よくある話っちゃよくある話だし、人によってはそこで発奮して挽回できるのかもしれないが、誰もがそうとは限らないのだからな。
中学受験についていろいろと勘違いしていたのが失敗した原因だと思う。 行く意味のある中学は少ない 根本的にわかってなかったのは行く意味のある中高一貫校はとても少ないという...
大学受験に的を絞るからこそ、そもそも「その学校から難関大に行く人数」自体は問題じゃないと気付いてほしい。 受験はクジじゃないんだから確率なんて関係ないし、学力にはそれに...
全くトラバがつかないねえ