2021-11-19

デビュー前の漫画家は本当に大変だったというはなし

コロナの影響なのか、最近電子書籍漫画が本当にたくさんリリースされる時代になった。

紙にくらべてリスクが少ないのだろう。

ネットを見回せば私より100倍上手い人がいるのに、デビューのチャンスを頂いた。

ありがたいことである


私は現在フリーランスで働いている。

仕事内容の詳細は省くが、コロナ収入が激減し、コロナ以前に比べると半分になった。

具体的な額を言うと月収約10万円ほどである

もともとカッツカツで生活していたので、コロナからこっち、本当にギリギリ生活してきた。

お恥ずかしいことに、住民税を待っていただいたり、家賃を待っていただいたりも何度かした。

これでも週5、6日働いている。

それで10万円である


そんな折、漫画仕事の話をいただいた。

それまではどうしても収入が足りないので、足りない分はバイトを増やしていた。

月に約6万ほど稼いでいたが、結構きつかったし、いつも仕事がもらえるとは限らなかった。


それに比べてどうだろうか、漫画仕事は。

実績にもなるしギャラは2倍以上だ。

PV数が伸びればその分印税も入る。

担当さんとやり取りをし、デビューに向けての準備が始まった。

よく聞く話だが、当然その間はギャラはなし。

原稿がないことには原稿料を払えないのは理解しているし、文句を言うつもりは毛頭ない。

毛頭ない…が、これが本当にしんどかった。

デビューのためにネーム原稿をする。

そうすると、バイトが増やせないのである

これが1か月2か月ならいいが、ぺーぺーのど新人素人に毛が生えたようなインターネットお絵かきマン、そんな短期間でデビュー準備終わるわけない。

っていうか新人じゃなくても連載準備は半年とか1年とかかかるらしい。

お金心配をすると不安ネームが出てこなくなる。作業が遅れる。

仕事として描き始めて痛感したが、人間メンタルに不調があると絵なんか全然描けなくなる。

そんでもって作業量が増えると今度は体にも不調が出てくる。

整体に行くにも躊躇する。

まじで金がない。

画業が軌道に乗る保証もない。

これ、掲載予定の原稿のギャラが入ったら少しは安心できるけど、次の仕事が見つからなかったら生活どうなるんだろう…

漫画家さんたちの「ネーム期間の無給が辛い」という体験談を読んだ時は、デビューできるならいいじゃないかと思っていたけど、

自分体験することになるとは思っていなかったし本当に大変だった。大変です。

でも絵を描くのはめちゃくちゃ楽しい。がんばるぞ。


課税で10憶円が欲しいです。

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