エロ表現規制の話になると、それが犯罪を助長するかどうかっていうのが争点になりやすいけど、十一歳ぐらいからネットに触れ始めた元少女の私としては、エロ表現自体に傷つくんですよということを言いたい。
エロに慣れてる人は(今の私もそうだけど)気づきにくいよね。あれ、無垢な子への衝撃としては猟奇グロと同じだよ。
グロがなぜ一般的に受け入れられないかというと、なんか残酷で痛そうで怖い、っていうのがだいたいの人の感覚だと思うのね。
もちろんグロ愛好家はいるしそれは全く悪いことではない。何故なら彼らは基本的にはそれを誰でも見られるところにばら撒かないから。
ツイッターとかで突然グロ絵にいきあたってビクッとする、って経験はしたことがない。
でもエロは何故か大手を振ってあちこちに進出するし「むしろ性欲をこれで解消できるんだから犯罪を抑止してる!」とか言い出すんだよな。
「このエロ絵に描かれてるのはあくまで絵の美少女でお前じゃないのにどこがセクハラなの?」とか言う人は、「この四肢切断されてるのはあくまで架空の人なのになんでお前が怖がるの?」って言うんですか?
ホラー映画猟奇映画で怖がってる人に「ナイフで切られてるのはお前じゃないのに『痛そう』ってww」って言う? だいぶ無神経だな。
エロ絵の場合、エロいめにあってる属性が女の子で自分は安全圏にいるって確信できるから嫌じゃないだけだと思う。
私が小さい頃にネットでエロ絵を見てしまったときは、とにかく凄い衝撃を受けて、強い悪意を感じた。
今思えば別に描いた人に悪意はなかったと思うけど、なんだろう、なんか、人間をモノとして見れるんだな、っていう気づきを得たというか。体の部位に対する執着が可視化されてるのが怖かったのかも。「鶏のモモ肉はぷりっとして美味いよね」みたいな。「女の胸はぷりっとしてエロいよね」。
あと女の子の感情が見て取れる場合羞恥とか絶望が多いのも大分キツかった。総じて人格を無視して『肉の塊』にされてる感じ。
露出そのものというよりは意図が嫌なんだな。裸のマネキンには何も思わないし。
成長してからは自分の中で区切りがついて、エロ絵を自分から見に行くこともあるけど、でもやっぱり『エロ見たいとき』『エロ見たくないとき』というのがあって、見たくないときにエロ絵が出てくるのはめちゃくちゃ嫌。
情緒発達中の子どもに見せるものではないし、大人だって見たくないときはある。
ゾーニングはしてください。
純粋に疑問なんだけどどこでエロ絵を「偶然」見ちゃったわけ? 今だってかなりゾーニングしていると思うんだが
私は仲の良い家族を見ると気持ちが悪くなるけれど、規制しろとは言いませんよ
(あなたが)エロい(と感じる)絵を見ると私(あなた)の心が傷つく。←これはわかる。 だからエロ絵は見えないところでやれ。←これはわからない。