2021-09-12

コロナ富裕層仕業投稿に引き寄せられた居酒屋店主…

マスク着用での入店お断りします居酒屋店主の男性が、新型コロナ感染対策拒否する貼り紙をしたのは、今年3月のことだ。

妻が偶然、SNSで見つけた投稿に引き寄せられた。

<実はコロナ世界富裕層仕業><さな自営業者を潰し、資産を吸い上げるのが真の目的だ>

客がいない店内で妻と2人、スマホを手にひたすら情報を集めた。同じような説を唱える投稿ばかりが芋づる式に目に入ってきた。「今までだまされていたのか」と憤りが募った。店のツイッターで「うちはマスク不要」と発信を始めると、遠方からの客が増え、売り上げは持ち直した。店主の行動は感染を広げかねない危険もので、一部の常連客は離れた。だが店主は意に介さない。

コロナ騒動は仕組まれものだ。国や役所に従ったら犠牲になってしまう」

人間自力ではどうしようもない状況で、強い不安さらされると極端な言説を信じやすくなる――。

米国心理学者研究では、こんな結果が出ている。社会学者の辻隆太朗さんによると、過去にも海外エイズエボラ出血熱流行時に、「黒幕がいる」「人口削減を画策している」とのデマが広がった。

先行き不安高まると、誰かのせいにできる単純明快解釈を受け入れることで、「『自分真実を知っている』という気持ちになり、不安定な心理状態が緩和されると考えられている」と辻さんは説明する。

コロナ富裕層仕業投稿に引き寄せられた居酒屋店主…[虚実のはざま]第4部 深まる断絶<2> : 社会 : ニュース : 読売新聞オンライン

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210910-OYT1T50000/

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