「生存権?お前生きるだけで権利が必要なの!奴隷じゃん!生殺与奪権が人に奪われてるじゃん!」
多分だけど、政治家にしたって同じなんだよね。
『健康で文化的な最低限度の生活』という言葉は知っているけど、それを目指す気持ちなんて無い。
障害者は野垂死ねばいいし、優秀であっても自分に逆らう人間は鎖に繋がれて死ぬまで拷問でも受けていて欲しいと思ってそうですらである。
人権宣言から既に二世紀半弱たってるわけだけど、日本人が人権を天賦のものだと理解しだしたのは本当につい最近なんじゃないだろうか。
いや、理解したと言うよりも「理解は出来ないが、そうしないと何故か世界の笑いものになるらしいから、分かっているふりをするようになった」が正しい気もする。
でも形だけでもやるだけで何だかんだ効果があるのか、今の若い子を見てるとなんだかんだで「人間というものは皆基本的人権を持って生まれるらしい」ということが精神の根幹にはうっすらと敷かれているように思える。
虐めや暴力と行った行為を全く行わいわけではないが、それらが「基本的人権を侵害している」という意識がどこかにあるようには見える。
これが昭和生まれのアラフォーより上になると「そもそも人権なるものは偉い人間が弱者にくばるものであるからして、弱者が最初から人権を持っているはずなど無い。つまり社会的弱者を痛めつけることは、単に人権を最初から与えていないだけであり、与えていない人権が侵害されているはずなどないのだ」といった考え方をしている者が未だに多く見える。
なんとも情けないものだ。
いや、日本以外の国であっても、人権というものを理解したのはここ100年ぐらいであって、日本の遅れなどせいぜい半世紀にも満たないのかも知れない。
だが確実に遅れているだろう。
日本人は大日本帝国の影をなぞることを正しいと信じてきた時代が長すぎた。
だから大日本帝国のやりかたをなぞれば基本的人権を理解することなど一生できないのだ。
日本という国の世界的な立場が弱ってきて、内向きな前例踏襲主義が幅を利かせることが出来なくなったことでようやく日本人は基本的人権を知るようになったのである。
まー前回のリセットが70年前ってだけの話だからな
昭和生まれをディスってる割に文章がオッサンってとこまでは読んだ