毎々お世話になっております。
↑でメールがスタートするおなじみの企業にいるが、古い書類を見ると面白い。
当社グループは初代だか3代目だかの社長が「書類に漢字で人名を書いていては業務が遅れる」と言い出し、ある一定の役職者以上はカタカナ二文字にするというルールを作ったらしい。
佐藤だとサト、田中だとタナ。同じ名字が二人いたら、下の名前の一文字を取る。鈴木一郎と鈴木善幸がいたら、スズイとスズゼという三文字表記となる。
さらに細かいことを言うと、役員未満はカタカナのあとに部署名の略号がつく。情報システムにいる佐藤さんならサト情。
この二文字略号も色々エピソードがあるらしく、何年か前にはクズという役員がいたとか。役員に向かっていきなり「クズ」と宛先を書いてメールを始めるのだから、下で働く者にとっては痛快だったかもしれない。余談だがコンプライアンス本部に吽野課長という人がいたとかいないとか、都市伝説めいた話もある。
本題なんだが、「様」や「部長」等の敬称を、上記カタカナをマルで囲うことで表すんだ。
コレ自体は業務効率化を図る良いルールだと思うんだよ。手書きの時代なら。
ただ古い書類を見ていると、手書きの書類も、マルが定規で書いてあったりするんだ。お前それ、どう考えても業務効率化という趣旨に逆行しているだろ、と。
おまけにワープロだかWord黎明期には、なんとかしてマルの中にカタカナを収めようとして悪戦苦闘した後が見られる。さっきの例でいえば、サトやタナなどは、まだ何とかマルで囲めている。しかし、「スズイ」とか三文字になるとマルが歪んでたりして、一文字の半分がはみ出ていたりして、もう目も当てられない。どうせWordで「図の挿入」→マルがなかなか上手く動かない・・・とかを繰り返していたのだろう。まったく時間の無駄だ。
後年、マルの代わりに「()」で良いという新ルールができたらしく、平成中頃からは(サト)(タナ)(スズイ)という表記に変わるのだが、もはや手書きの消えた今、このカタカナルールを維持する必要はあるのだろうか。
というわけで、とあるルールが規則化された趣旨が徐々に忘れ去られ、形式だけが生き残り、みんながそれに盲従している・・というのは校則に限らず、社会のいたるところにあるのかもな、と思った。知らんけど。
拝承したく。
拝承の会社か 手書きベースでルールが出来ててなかなか変えられなくなってるのはどこでも見るだけに頭が痛い
(マスダ) 手書きで報告書書いてたりすると括弧に慣れるとそれ以外の表現が手間に感じるわ
拝承