例えばカレーとラーメンのどちらが好きかだけだと普通のアンケートだが、その結果で現実の給食の内容が変わってくるならこれは一種の選挙だ。代議制民主主義の選挙でも、その結果によって政権が変わらないなら、これはただのアンケートだ。
確率などの構造は同じなので、通常のアンケートで一票が印象に影響を与えないなら、選挙でも一票は印象に影響を与えない。
しかし、一票差ではない時に、印象にも影響を与えないとしたら、一票を入れる意味とは何なのか。
一票が積み重なって結果を変える、だから一票には意味がある、と考える人がほとんどだろう。しかし、アンケートには非対称性がある。
全体の視点からすれば一票一票には意味がある。通常のアンケートで例えると、票を集める人にとっては一票一票には意味がある。だから街頭でもアンケートの票を集めている。しかし個々の視点からすれば、一票を入れても意味はない。
現在の日本は、アンケートで政権を決めるシステムを採用している。だから少なくともこのアンケートの非対称性はもっと意識され、また議論されるべきだろう。
現在の日本政府はアンケートに意味があると思って答えるという非合理性の上に成り立っているわけだが、その非合理性を解消する方法をとりあえず二つ思いついている。
まず、複数の町内会が集まり500人程度から代表を選んで、その代表から更に代表を選んで、国会議員として送り出すという方法がある。500*500*500=1億2千5百万なので、国会の下に更に国会のようなものを2層作り出すだけで済む。これは中国やソ連のシステムに似ている、というと聞こえが悪いが、アメリカやEUや国連も似たような理念や構造を持っている。
他には、郵便投票やネット投票や義務化などでコストを下げつつ、一票あたりの政党交付金を増やすという方法がある。政党交付金はアンケートではなく量なので、投票先を考えるのが合理的になり得る。
全体の視点と個々の視点が非対称なんだから、一票の意味に非対称性があること自体には問題はないのでは? 対策から予想するに増田が問題にしようとしていることは民意が正しく反映...
>対策から予想するに増田が問題にしようとしていることは民意が正しく反映できない的なことな気がするが、 >まず問題が正しく表現できてない気がする。 民意は正しく反映されて...
つまり端的に言うと以下のような問題? 10人で投票を行うときは1人の意見の影響力は1/10である。 各人がその影響力に見合ったコストで意見を考えることは集団にとって有用だ。 10...
後者の対案を読んでもらえれば、それは問題視していないことが分かってもらえるかと思います。 なんというか、アンケートにおける影響力の行使っていうのは妙な問題で、ある程度...
院内(議会や官僚)と院外(世論)の乖離、というのは古典的な民主主義政治の課題で、増田もその古典的な議論を今まで読んできたために、乖離が解決さえできれば上手く行くという...
まずはありがとう。本当に。 別の所でも同じように答えたけど、議員の数自体は、通常のアンケートと同じくらいには世論を反映していると考えています。 問題は、全体の視点にと...
なるほど。問題意識はわかった。 つまり、制度のせいで市民一人ひとりに政治参加の実感がない。故に政治参加しない。それが問題である。 という考えなのかな。 俺にはそれは、...
結局「自分に都合のいい結果だけが出力される居心地のいい空間」=「公共」と思い込みたいだけなんじゃないのかな
>つまり、制度のせいで市民一人ひとりに政治参加の実感がない。故に政治参加しない。それが問題である。 >という考えなのかな。 動物としてアンケートのサンプルとして参加して...
どっかの芸人が本で「子供に学校の運営について聞いても『毎日休みにしろ』とかそういうのしか出ない」って書いてた記憶があるけど 「大衆の声」なんて大概ろくなものではないんだ...
これを書いた人間だけど、ある程度反応をもらって満足した。 しかし、ディストピア小説みたいに、体制の問題点を見つけてそれを他人に伝えてそのまま伝播していく、という風には...