2021-02-17

水道の断水と取水停止について

以前、水道について書いた増田です。

仙台市水道局は16日、青葉区大倉川から油の臭いが検出され、国見中原浄水場の取水を停止したと発表した。他浄水場からの融通や宮城県広域水道の受水量を増やし、市内で断水は行わないとした。

https://kahoku.news/articles/20210216khn000042.html


地震による油の流出が原因のようです。職員の方々は大変でしょうね。電話対応しながら復旧に尽力していることでしょう。

取水停止と断水

単純な話、取水停止とは浄水場に入る水を止めること、断水とは蛇口の水を止めることを意味します。断水に関しては知識があまりないのですが、配水所(配水場)から市内への供給が止まるのが通常と思われます

断水しないと言っても、浄水場とそこが送っている配水場はストップすると思います。その上で他の配水場がバックアップ運転を行っているのでしょう。

https://www.suidou.city.sendai.jp/nx_image/01-jigyou/01-501-13.pdf

仙台市内の浄水のマップを見る限り、中原浄水場から複数の配水所に水が送られ、そこから市内に水が供給されています。配水所からの水も一部が他の配水所と通水しているのがわかります

今回のような灯油流出が発生すると、まず被害の状況を確認して、オイルマットによる吸着や粉末の活性炭を投入を行います。それでも駄目と判断したなら今回のように取水を停止して浄水場機能をいったん止めたりします。その上で計器類や様々な水の通り道で油が付着していないか確認しているモノとおもわれます。もちろん浄水場によって対応マニュアルは変わってくるでしょう。

この取水停止ですが、場所によっては頻繁に行います。計器の点検にともなって水の流れを止める必要があるケースがそれです。多いところだと毎月数回止めている浄水場まであります。取水を停止すると当然水を作ることが出来ません。ですから基本的には取水に合わせて浄水場からの送水も停止します。

送水が停止しても短時間であれば配水場のタンクの水だけで給水が可能なので、送水停止と断水はイコールではありません。送水を止められるのは配水場のようなキャッシュてきな存在があってこそです。

ただ、今回のように油流出だと取水も送水も数日止めることになります。小さな自治体だと配水場が多くなくバックアップもとれないと思いますが、仙台市はそうならず、断水に至らなかったようです。

金魚メダカによる検出


オイル毒物の検出は人間機械によるものもありますが、たまに聞くのは金魚メダカなどの水生生物によるものです。取水した水やろ過した水を水槽に通して魚の異常行動を観察するというものです。機械によって魚の動きの変化をみるという高度なモノもあれば、水槽カメラで映して人間が観察するだけというシンプルなモノまで様々です。

海外では二枚貝を用いるケースもあるようです。

ただこの水生生物による監視有効性は、個人的に疑問です。毒で死ぬよりも、塩素中和できずに死んだり、水温の影響を受けたり、魚特有病気発症したりのほうがお音ではないでしょうか?特に人間が見ているだけのケースだと、毒物による異常行動か判別するのは難しいかと。実績はあるんでしょうが、それより浄水場という素朴な施設における癒やしになっているんじゃないかと思います。あと話題性

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