男になりたいって思ったのは確か小学生の頃なんだけど記憶が曖昧でよく思い出せない。
だから今猛烈に男になりたいと思っているのが、本当にただ男になりたいのか生理の苦しみから逃れたいだけなのか自分でもよくわからない。
もちろん生理以外にもなりたい理由や男に憧れる理由は色々あるけれど、その願望の根源がただの女性性忌避ではないと言い切れるほど自分に自信が持てない。
生理痛が重い方だとは自分で思う。1日目は寝込むくらいきついし痛み止めが効かなくて学校を休んだのも1度や2度じゃない。
でもそれ以上に重い人がTwitter漫画とかで愚痴ってるのを見るたび自分のはそうでもないのかもしれないと思うこともある。自分はただひたすら腹と腰が痛くて下痢になるくらいで、吐き気とか実際吐いたりとかは無い。周期は半月近くずれることはあるけど5日で終わるし、5週間から3週間に一度は来るからある程度の規則性はある。
ただ自分が痛み以上に嫌なのは、痛みと出血で自分の中に子宮があることを知らしめられるからだ。それは本当に嫌なことで、多分生理が今ぱたっと無くなったとしてもふと子宮が体内にあるということを思い出すだけで不快に思うはずだ。
それにピルを飲むのも嫌だ。女性ホルモンを自分の意思で増やすことが受け入れられない。代わりに漢方薬を処方してもらっているけど自分に合うものがまだ見つかってない。どこの婦人科に行っても必ずピルを勧められる。それを断るのも心苦しいが、ピルを使うのは本当に生理的に説明しようのない感情から嫌だ。
犬猫は基本不妊手術を推奨される。望まない妊娠を防げるほかにも、子宮蓄膿症や前立腺肥大症などの病気の予防になるから。
学校の先生は「どうせ使わない臓器ならあっても病気の元になるだけだからね」と言っていた。
どうして人間も使わない臓器を捨てられないんだろうと思った。
何度か行っている婦人科で、その時は月経前後で精神が不安定になっていたのもあって子宮が取りたいと泣いてしまった。先生や看護師の人に宥められて諭された。申し訳ないと思いつつ精神科を紹介してもらった。
精神科に初めてかかった時、子宮摘出を強く希望したけれど「健康な体にメスを入れることは単なる暴力になってしまうためできない」「あなたはまだどちらとも言えないクエスチョニングと思われるから性転換手術の判断を下せない」と言われた。
通院することにはしたけれど、いつになったら子宮を取れるのかわからない。
男になりたい。今の技術で不可能なことはわかっているからせめて子宮を取りたい。
どうして犬猫は避妊手術をしてもらえるのに人間はしてもらえないんだろう。
1ヶ月のおよそ半分を軽い鬱にも似た状態で生きなきゃいけないこの状態があと何年続くのか。10年ですら堪えられなかったのに。
いっそ首でも括った方が早いんじゃないかと思いながら、それでも自分なんかを育てた両親のために息をする。
いっそ健康じゃなくなればいいのに。
女性性忌避があるからピルを飲むのに抵抗があるんでしょ 男になりたいんじゃなくて時運の女性性が嫌いでしょうがないってことだけがはっきりしている
男になってもどうせメンヘラなんだから男の方が悲惨だろw