2020-04-28

シェアハウスに入居しようという人はいったい何を考えているのか

お金がないなら、シェアハウスに入るよりも、安いアパートを借りられるように自治体生活相談を受けた方がいい。

ドミトリーが危ないのはもちろんだが、シェアハウスの個室に入居してもリスクの高さはさほど変わらない。

いまシンガポール新型コロナウイルス感染拡大していて、東南アジアで最悪の事態になっているそうだ。

そして感染拡大の原因は、外国人出稼ぎ労働者の宿舎だとみなされている。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/04/post-93253.php

日本都市部シェアハウスは、記事を読むかぎり、このシンガポール外国人出稼ぎ労働者の宿舎たいして変わらないと思う。自分のいたところがそうだった。

シェアハウスは、居室自体は個室でも、キッチントイレバスルーム洗濯スペースが共用になっているところがほとんどだ。

清掃業者毎日入れて掃除しているような、運営会社がしっかりしたところもまれにあるが、9割以上のシェアハウスは週に1、2回、管理会社契約の清掃会社が入る程度の衛生管理だ。入居者の自主的掃除に任せているところもある。

するとどうなるか。

共用部の衛生管理がどうしてもおろそかになる。フロアあたりの入居者が多いほど共用部の利用圧は高くなるので、より汚くなる傾向にある。

たとえ掃除が行き届いているように見えても、他人が触った蛇口シャワーヘッドガスコンロつまみ洗濯機のフタ、ドアノブなど、接触感染リスク要因になりそうな箇所はあげるときりがない。シェアハウスにいる限り、感染者がそこから出た場合自分の身を守りようがない。

かといって、感染者が出た場合でも、本人が管理会社や他の入居者に自発的に知らせることはまず期待できない。

そんなに簡単に転居することはできないので、管理会社から追い出されるのを恐れて、自然感染を隠す方向に配慮が働く。

すると、感染者がどうやらいるらしい、自分感染したらしいと気づく頃には、感染シェアハウスの入居者全体に拡がっている。

自分感染させる側にまわった時も、恐ろしさは変わらない。

黙っていれば他人感染してしまうだろうという罪悪感があっても、症状が出ているときにはもう身動きすら難しくなっているかもしれない。かといって、感染シェアハウス全体に拡がり、どうやら自分感染源らしいと目をつけられたころには、感染させられた他の入居者は家族ほど寛大ではない。入居者が仕事に行けなくなってしまい、生活苦に陥った場合に、補償をする能力自分にあるかといえば、まずないだろう。

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