産まれてこの方彼氏ができたことがなかった私が30歳を目前にして婚活を始めたのが2019年1月。
これから時代が変わるんだというワクワク感を含んだ風を肌で感じることが多くなってきて、平成の苦い思い出をすべて置き去りにして新しい時代を迎えたいと考えていた。
結果、平成のうちに成果をあげることはできなかったが令和最初に食事に行くことになった男性とお付き合いをすることになった。
お相手は2つ年上の大手企業の会社員で、いわゆる良い大学を卒業していた。
かたや私は高卒、薄給、家事が特別できるわけでもないしもちろん美人ではない。実家は安アパート、年老いた母親はパートで生計をたてているし父親はどこで何をしているのかも分からない。今まで恋愛ができなかった経験からこじれにこじらせている。
今の私の苦しみは彼氏さえ出来れば解決すると信じていたが、私の思い込みだったようだ。
デートを重ねる度に彼が漏らす暮らしぶり、生い立ち、人生経験が私のコンプレックスをチクチクと刺してくる。私は何も持たざる人間なんだと自覚させられる。
この胸の痛みは恋の痛みではないのだろう。
結局私はどういう状況にあっても私のままなのだ。
きっと彼は私の心の内を知ったら離れていくだろうし、そうならなくても近い将来薄っぺらい私に嫌気が差すかもしれない。
その前に私が限界を迎えるかもしれない。
つまり女は下方婚しない。
上方婚やめちゃえ、俺と下方婚しちゃえよ って励ますとこでは まあどっちにしてもヒモの言い換えなんかどうしようもないけどさ
いや流石にヒモを下方婚呼ばわりするのはどうなのよ。 まるで上方婚した女がヒモみたいじゃん。
俺なんか1年以上やっていまだに彼女できないのに女はすぐできるからいいね
とりあえずお互いが突き合うことを決めたんだろ? 大事なのは今だから。 お前の本番は、いつでも今日じゃなくて昨日なのか?