2019-06-23

検証・森友文書

(1)国有地8億円値引きの裏側 ゴミ埋め戻しの落ち度を最大限利用

https://mainichi.jp/articles/20180622/k00/00e/010/001000d

 2016年3月16日、大阪市内の保育施設で開かれた会合財務省近畿財務局担当者は消え入りそうな細い声で頭を下げた。「理事長にきっちり報告できていなかった点については、申し訳ございません」(略)

 籠池夫妻と重ねたこれまでの3年間の交渉で、近畿財務局大阪航空局は籠池理事長への謝罪意味することを十分理解していたはず。にもかかわらず近畿財務局担当者謝罪をしてまで「報告できていなかったこと」とは一体何か。その答えは、近畿財務局作成した15年9月4日付の交渉記録に残されていた。(略)

 この国有地には、それまでの国交省調査で浅い地層にコンクリート殻や土壌汚染などがあることが判明していた。契約に際し、近畿財務局と学園は、国の責任でこれらを除去することで合意。学園が工事を担い、かかった費用を国に請求することとされた。

 大阪市内土木会社が同年7月からコンクリート殻を撤去して土壌を入れ替える「土壌改良工事」を始めていたが、問題はその工事過程で発生した。

 8月末、土に絡みついた大量のガラス片などの生活ゴミを、掘削作業に当たっていたパワーショベルが掘り返した。(略)

 土に絡みついたゴミ処分には分別する必要があり、費用は膨れあがることが予想された。その善後策を話し合うために持たれたのが、9月4日の会合だったのだ。(略)

 分別撤去にかかる費用は1トン当たり4万円。仮に、8770平方メートル国有地全体にゴミが埋まっていれば、数億円の撤去費が発生する計算になる。(略)

 近畿財務局側が負担拒否したため、業者は掘り返したゴミを処理せずに埋め戻し、埋まっているゴミはそのままにする「場内処分」を提案する。

 籠池理事長了解を得ぬまま、地下のゴミを巡る方向性事実上まり、掘り返されたゴミはその後埋め戻された。

 この日の会合の「結果概要」が、交渉記録にまとめられていた。「当方より、建築に支障にならないレベルガラスくずなどは支払いの対象とならないことを明確に伝え相手も承諾。ただし、森友学園への説明ぶりについては検討必要とのこと。国の方針を踏まえ、埋め戻しによる場内処分検討

 わざわざ「学園への説明ぶりについては検討必要」と記しており、近畿財務局側が籠池理事長への対応を相当気にしていた様子がうかがえる。そして、担当者懸念の通り、「場内処分」の事実は籠池理事長に伝えられず、後に災いを招くことになった。(略)

 ゴミの埋め戻しという近畿財務局の落ち度を学園は最大限利用していく。

記事への反応(ブックマークコメント)

アーカイブ ヘルプ
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん