もともとはまじめに学校へ行くタイプで、中高も欠席なんてほぼ無かった。高校はたまに遅刻はあったけど、それでも毎日が楽しくて学校に行くのが楽しかった。
大学も入学前はワクワクしてたし、入学直後も「ついに自分が大学生か〜」なんて思ってもいた。けど、進級手前から講義を休みがちになった。
朝起きるのも億劫だし、数時間かけて電車乗って大学行くのを想像したらなんか嫌になってきて。
それでも自分で行きたいって決めた大学だから、なんとか早起きして講義受けに行ってたんだけど、研究室配属が決まってから悪化した。
そもそも私は、大学生活の中で自分のやりたいことが分からなかったし、当然何の分野で研究をするかなんて決められなかった。
だから、研究室配属の希望を出す時に新任の先生の研究室を希望した。
しかし半年経って4年へ進級手前になった頃、新任の研究室は作れなくなったと聞かされた。
本来なら、希望を出してから半年間はその研究室でテーマなどを学んで卒業研究を進めて行くんだけど、別のところで勉強をしてきた私はその研究室のテーマなんて全くわからない。
再配属された後に少しだけ研究室の説明をされたが、もともと苦手な分野だったのもあって、正直ほとんど理解出来なかった。時間も無かった故に説明もその後全くなく、私一人だけ取り残されたまま本格的な活動が始まった。
でも仕方がないからと自分に言い聞かせて、その研究室で頑張っていこうと思った矢先。
自分にできそうな分野のテーマを考えて、卒業研究は何にしようかと考え、十数個の案を出して先生に提出したテーマは全てボツ。理由は卒業研究じゃないから。
もうこの時点でかなり疲れてたんだと思う。
周りの人は着々と決めていっているし、自分だけ遅れてる不安に陥った。
一番意味がわからなかったのが、自分の出したテーマと全く同じものが、他の人の卒業研究のテーマに本決まりしていたこと。
そんな悶々を繰り返してるうちに、だんだん研究室に行きたくなくなった。一人だけ遅れてるし、何より研究室の先生が苦手になってきていた。
ある日朝起きて、準備をして、学校へ向かおうとしたら、ドアが開けられなかった。
ベタだけど、ドアを開けようとしたら吐き気がするし、目眩もするし、動機もすごかった。
友達に相談したらうつ病だよって言われて。でも正直あまり認めたくなかった。
だって自分が今まで嫌な思いをしてるのは、周りのみんなもきっと経験してることだろうし、ただの逃げだって思ってるから。
だから、自分はうつなんかじゃないって無理して大学向かったら、駅まで来て吐いてしまった。
行かなきゃなあ