2018-12-23

天皇に敬意を抱かない

常日頃から、私は天皇日本の悪しき制度だと考えている。

日本憲法四条に曰く、天皇は「国政に関する権能を有しない」という。

戦後日本立憲主義民主主義国家となったのだから血統による継承を行う地位に付随する政治権力を持たせないのは当然のことである

しかし、同時に日本自由平等の国となったはずなのだ憲法に、特定個人の権能を制限する条文が堂々と書かれている。まったくもって自由とも平等ともかけ離れた事態だ。

真に自由平等指向するのであれば、法に特定個人参政権制限する条文があってはならない。

こんなことを書くと、多分不敬だなんだと騒ぐ者が現れるだろう。題に掲げた通りだ。私は天皇に敬意を抱かない。

私の持論では、戦後日本天皇という『機関』(今更天皇機関説かよ、と言われるかもしれないが)は、日本国挙げての人権侵害装置である

職を選ぶこともできず、生まれた時から人生を決められて、一生を縛り付けられる国の奴隷制だ。

から私は、"天皇"に敬意を抱かないし、抱いてはならないと考えている。

究極の貧乏籤をひかされた"天皇"に対し、敬意を抱くということは、この悪しき制度を次代へ、さらにその次へと引き継ぐ力となってしまう。

私は、それを許容しない。

まり、はっきり言ってしまえば、私は天皇制を廃止すべきだと考えている。

たとえ建前であっても、現実がそうなっていなくても、人間には平等権利存在する。

現実に流されて理想を語ることをやめたら、世の中はそれ以上良くならない。そして、私の理想とする社会には、生まれ権利制限されるような人がいてはならない。

一方で。

30年という長きに渡って、自動的に背負わされた重責を、言動の一つ一つが見張られているような状態で勤め上げた明仁という方に対して、私は敬意を表したい。

これは、天皇に対する敬意ではない。私という人間が、明仁という人間に対して対等の立場で抱く気持ちである

天皇と対等だなどと思い上がりも甚だしい、不敬だなんだという声もあるだろう。だが私はそれを聞き入れるつもりはない。

私は一人の人間であり、明仁も一人の人間である

もちろん、私は彼のことを知っているが、彼は私を知らないだろう。会ったこともない。

そうだな、会ったこともない人に対して呼び捨てをする行為は、立場がどうであれ普通に失礼かもしれない。

から、こうしよう。

誕生日おめでとう、明仁さん。

願わくば、これから先のあなた人生が、平穏で、豊かなものにならんことを。

2018年12月23日 増田 拝

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