「獣になれない私たち」二話を視聴した。
主人公の新垣結衣さん演じる深海晶は、仕事が出来ていつも笑顔で気遣いもできる女性だ。
職場の潤滑油として重宝される彼女は、彼女が望んでいない、営業アシスタントという役職以上の仕事を任されてしまう。
スケジュール変更に振り回される他部署へのフォロー、いい加減な新人の教育、担当じゃない取引先への謝罪。有給中にも朝イチで電話がかかってくる。
彼女に溜まっていく心労を察することもなく、出来る人だからと、同僚たちが自身の仕事を「私よりも深海さんの方ができるから」「俺の辛さなんてわからないから」と消極的に押し付けていくシーンがある。
ここを見ていて、私はこの同僚のように「人に仕事を押し付ける側」だと思った。
自分の仕事に自信を持てない人間だ。毎回何度もミスするし、自分が嫌になるし、何度も辞めたくなることがあった。穏健な職場なのではっきりと辞めろとは言われないけど、よくトロいとかボケてるとか言われる。客観的に言えば人をイライラさせるタイプだ。
そんな自分が嫌になるけれど、自分ではきちんと仕事ができるという自信が持てない。だったら自分よりできる人がやってもらった方が結局コストが下がるんじゃないの?と思ってしまう。
本当は仕事ができるようになりたいけど、自分がすると結局修正やフォローを入れなければならなくなり周りに迷惑がかかる。はじめの数回はいいけれど、常態化してしまえばもう自分のする仕事への信用は無くなるだろう。だったらその状況を開き直るしかできない。
上野や松任谷という仕事できない同僚たちのコンプレックスまみれの気持ちに共感していた。それに対する主人公の晶さんがどのような心労を溜め込んでいるかを、このドラマを見てやっと気づけた。
彼女のような人がいるから私のような弱い人間はつい甘えてしまう。けれど彼女も弱い人間だということに
気づいた。晶も自分たちと同じだと。
今の仕事ができない状況から変わりたいと思う。どうすればいいかわからないけれど。
ドラマの中でもそのような気づきが彼らに起こってほしい。でも、この同僚たちは変われるだろうか。
このドラマの終わり、仕事ができない同僚たちは仕事ができるようになってるのだろうか。
今後のドラマの展開がとても気になっている。
あと、甘ったれの私達の天敵は恒星のような直球で現実をぶつけてくる人なので、会社の待遇要求に恒星が突っ込んで行くのかもしれないと予想している。