私はその人たちの普段の行いを知らないので、どうもその人たちは「実在しない女性(という設定)のキャラクターの権利を云々騒ぎ立てる困った人」に見えている。
たぶんこの「その人たちの普段の行いを知らない」というのが重要で、その人たちは普段はちゃんと3次元の女性の権利を守るために戦っているんじゃあないかと思うのだ。
その活動の延長線上に、おそらく「女性の権利侵害を助長しそうな表現への苦言」と言った活動があるんじゃないかと思う。
(そうじゃなくて本当にいわゆる萌え絵ばっかりに文句をつける人はただの困ったチャンだと思うので今回は考えない)
フェミニストの人から見た世界は大変な世紀末、って感じなんだろう。
ラノベコーナーに行けば無駄に露出も多ければ性的強調も多い、女性の権利なんて考えたこともなさそうなイラストばかりだし、
テレビの中では女芸人が容姿を罵倒されても本人含め皆へらへらと笑っているし、
かわいらしい女の子の恰好をしたAIは短いスカートをひらひら振りまわしてポンコツな相槌を打っている。
こんな表現達が世の男性諸兄と一部の女性諸姉のジェンダー観を助長し、男女不平等な世の中を作り上げているに違いない!!!!!!!!
と、気炎を揚げてしまうのも無理はない。
でもちょっと待ってほしい。
順序が逆じゃないですか?
確かに客観的に見て、どうも古めかしい女性ジェンダーを表象するような女性キャラは多い。
でもそれは、3次元でそのジェンダーを強制されている女性が多いからじゃないですか?
多くの人が、そういうジェンダー観に囚われているからではないですか?
古いジェンダー観に囚われている人が多い→そういう創作物表現が増える→古いジェンダー観が強化される……
そういう悪循環は確かにあるかもしれない。(エビデンスなんてものはないけど)
ただその悪循環を断ち切るのに、楽ちんそうだからって創作表現に文句をつけるのはやめませんか。
創作表現に文句をつけるフェミニスト達は、ただ手抜きをしたいだけに見える。
別に手抜きしたっていいと思いますよ、ただ、その手抜きはその創作表現を好きな人たちを傷つけてる。
悪意のない無自覚な人たちが、3次元の女性を傷つけているように。
無意識に女性が傷つけられることが許容される世界を変えていこう、っていう人たちがそういうことするのはいかがなものかと思います。
創作に難癖つける人って本当にいるのか? ソースだしてよ