ITベンダの俺の職場のパソコンがとにかく低スペックなのである。予算がないだのなんだのいいながらちっとも買ってくれないのである。2018年も半分以上過ぎているのに、メモリは4GBしか乗ってないし、画面も狭いノートパソコンが、ただあるだけである。
会社は働き方改革を推進している。定時で帰らなければならない。作業を効率化して、生産性を上げて。もちろん、会議を削ったり、タスクの優先度をつけたりして生産量を上げる努力はしている。でも開発効率はなんともならない。だってパソコンが重いんだもの。でもパソコンは買ってくれない。
とかくフリーズするのである。rails s でデーモンを立ち上げてChromeでみたいし、インスペクタでDOMも解析したいんだけど、そうするとフリーズするのである。もちろんRuby Mineなんてない。買ってもらえないし、あっても動かないからである。
新技術も使ってみたいのである。できればdockerなんかも使ってみたい。CI組んでみたい。でもパソコンが耐えないのである。
同時にスマホアプリ開発は死ぬのである。Android Studioを立ち上げると、パソコンが。とまるのである。
動かない場合はどうするか。
ひたすら「待つ」のである。
ブラウザがとまると、要するにスワッピングしてるんだけど、そうすると数分待たされる。もちろんSSDなどでなくHDDだ。スワッピングならまだいい。パソコンがフリーズしていたら、さらに待たされる。そもそも画面に反応がないので、スワッピングしてるんだかフリーズしてるんだかわからない。とりあえず再起動するしか方法がない。
なぜパソコン、ひいてはエンジニアの環境に投資しないのだろうか。環境が整えば、1日に1時間は効率化できる。ざっと30万の投資としても、2ヶ月程度で損益分岐点に達する。精神面でいってもエンジニアは安心・満足するし、そうすると意欲的な開発ができる。使える技術の幅が広がることは管理職にとってもメリットがあるはずだ。こんなに簡単な判断をなぜ会社はしないんだろう。
我々はどうも苦労がどこかで報われると思っているようだ。これだけ苦労しているのだから、いずれなにかよいことがある。今苦労しておけば、明るい未来が待っている。贅沢しないのだ、敵だから。欲しがってはいけない、勝つまでは。
富豪的環境でなく貧者な環境で開発していると、最新環境でなくレガシー環境で開発していると、IDEでなくEmacsで開発していると、そのうちその努力は報われると思ってしまうのである。
競合は常にいろんな最新兵器を使っている。鎖国している俺の職場からは何も聞こえない。聞こえないフリをしている。攻め入られても竹槍でやりかえせばいいのだ。だから、今のこの環境で頑張る意味はあると。
Dockerは4GBで動くだろ どんだけデカイもんDocker経由で取り込んでんだ 素のCentOSとかUbuntu Serverとかしか頭にないんだろどうせ DockerはRaspberry Piで動くからな?マジで
転職しろ。今のご時世で転職できないとしたらエンジニアとして底辺だから諦めろ