こういう事件に憤る気持ちの何割かは、被害者や関係者の感情を盗んだものではないかと思う
例えば、この事件だと山口の記者会見の時に自分の復帰について言及した事と、それに対する城島のコメントが話題になった
「被害者に対する謝罪の気持ちがあるのであれば、自分の復帰について言及できるはずがない」という城島の指摘は正しいと俺も思う
長年苦楽を共にしてきた仲間の裏切りとも言える行為に対する感情は、怒りや悲しみといったシンプルな言葉で言い表せるものではないはずだ
また被害者である少女に対する批判は論外だが、勝手に被害者の気持ちを代弁するのもまずいだろう
仮に同じ様な経験をした人であっても、それは類似例であって今回の被害者自身の感情を代弁する事はできないだろう
他人の気持ちなんて分かったと思っても、それはその人の感情の上澄みの部分くらいだ
完全に他人の気持ちを理解できたと思ったのなら、それは単なる思い込みだ
上澄みしか理解していないのに、他人の感情を自分の行動の理由にしてしまう事は、他人の感情を盗んでいるのだと俺は思う
盗んだ感情のままに「被害者の気持ちを勝手に代弁する」「城島のコメントの尻馬に乗る形で山口を批判する」どれもあまり良い事ではないと思う
仮に被害者や城島が山口を批判してくれというニュアンスの発言をしたのであれば、それに同調するのは分かる
しかし今回のケースは早い段階で示談が成立した事からも、被害者側としてはできるだけこの事件を大事にしたくないという意向があるようだ
山口に社会的制裁を加える事よりも、この事件の話題が白熱する事で要らぬ被害を被る(実際、今受けている)のを避けたいのだろう
城島のコメントも、その後のメンバーによる会見も、別に山口を批判して欲しくてやってる訳でもないだろう
そもそも不必要に感情的になっている、世間という名の赤の他人の集まりに、今回の事件の関係者が配慮する必要はない
被害者の救済をどうするかがまず主題であるべきで、山口をどう扱うか事は本来は二の次でいいと思う
今回の件に関わらず、犯罪を犯した芸能人は芸能界に復帰すべきでない、芸能界はその辺が緩すぎるという意見もある