2018-01-17

漫画業界仕事のあり方について

私は漫画アシスタントをしている。

先日、三田紀房先生の元アシスタント・カクイシシュンスケ先生

アシスタント時代残業代請求たことが話題になっていた。

私はアシスタント残業代請求することについては、ちゃんちゃら可笑しい話であると思う。

アシスタントという仕事は、何の仕事もできないうちから給料を頂ける上、

なおかつ技術力を存分に盗める。

それ以上に何を求めることがあるだろうか。

しかも、売れてる作家さんの元でアシスタントをしない限り、

11年も同じ職場で働くことは難しい。

普通は2〜3年で連載は終わり、職場解散=失職することも多い。

そのいつ職を失うかという不安もなく、同じ仕事場にい続けられることは、運が良いといっても言い過ぎではない。

また、残業をしたくないのなら、自分作画スピードを上げる努力をするべきだ。

アシスタント技術は、ただ単に上手い絵を描けるだけではなく、スピードも伴わなければならないと私は常々感じている。

漫画業界には残業代を求める以前に、もっと直していかなければならない部分はたくさんある。

例えば、アシスタント仕事を依頼する時だ。

「月火の予定でお願いします」とA先生から言われ、その日はそのA先生の予定で埋める。

少し絵の描けるアシスタント複数先生を掛け持ちしている場合が多いので、

あとから別のB先生に同じ曜日で入って欲しいと言われても、先のA先生の予約を優先し、お断りをする。

だが、もしA先生ネームが間に合わなかった場合、予定の前日深夜に「明日はお休みで」と言われることが度々ある。

そして、ほとんどの仕事場のお給料は日給制で支払われる為、実際作業した火曜日の分しか支払われない。

B先生を優先していれば2日分の日給が手に入ったはずだ。

もちろんアシスタントを雇い慣れている先生によっては、ちゃんと2日分支払ってくれることもあるが、

大抵の場合はその限りではない。

そしてアシスタント側は、A先生文句も言えず、泣き寝入りするしかない。

何か苦言を呈すと、「面倒臭いアシスタント」というレッテルを貼られかねない。

ネームが遅れるのももちろんよく理解できる。

だが、こちらもB先生を断ってまで仕事を受けている以上、予定を入れていただいている分のお給料はなければ困る。

こういったことが起こらないよう何か対策はとれないものなのだろうか。

また、漫画業界には「暗黙のルール」が色々あるが、アシスタント経験のない作家さんのところで仕事をした場合

そういった部分もよく知られず守られない場合も多い。

漫画家アシスタント個人事業主同士でトラブルは話し合い、お互いの妥協点を見つけていくしかないのか。

漫画業界の「明確なルール」を決め、「暗黙のルール」とせず、漫画家アシスタント両方が気持ち良く働けるようにすべきではないか

もしこの日記を読んだ方、漫画業界の方、どうお考えだろうか。

  • 長いから絵で書いてくれ

  • 修行中だからって劣悪な労働環境で働き続けるのはブラック思考だろ。 技術盗めるとか、そういうやりがい搾取的なものじゃなく、払うべきものは払うべき。 なんかもう、そういう時代...

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