2017-08-29

コミケというオタク楽園

真木よう子冬コミ参加に対するバッシングは、理性的擁護できるものではない。

真木よう子冬コミ追放事件の総括は水龍敬先生記事が詳しい。

http://b.dlsite.net/RG11464/archives/52529122.html

コミックマーケットとは何か? 同人誌とは何か? というのを歴史的に詳しく紐解くのは難しいのでしない。

が、これらの意味本質的に「アニメゲーム二次創作」に限られないのは明確なことである。実際コミケにはまだ評論文学、実写といった分野が生きている。

しかしながら、コミケにおけるオタクの大半は「アニメゲーム二次創作」に興味があるし、実質的コミケ同人誌がそういうもの同値である、とするのはもはや否定できない。

そして、今回真木よう子出展しようとしていたものは、「アニメゲーム二次創作」ではない。

考慮すべきは、コミックマーケット同人誌というのは、初期の形からとっくに変質しつつあるということである

オタクの興味がアニメゲーム文化の隆盛とともに移り変わり、オタクの興味の代名詞同人誌として現れているだけに過ぎず、その意味はけっして多数派が「アニメゲーム二次創作」に興味があるから、というだけで済まされるものではない。

コミケ同人誌というのは、もっと広い範囲を許容する形式だったはずだ。

今回の真木よう子の一件は、多数派オタクが、「今の自分コミケ同人誌定義主義にふさわしくないもの」と勝手に決めつけた結果起こった悲劇に違いない。

一般マジョリティから排除されたオタクたちの楽園コミケであるとするならば、今のコミケオタクマジョリティ支配されつつある。

今後も、「アニメゲーム二次創作」以外は、コミケスタンスにそぐわないとか、あるいは単に売れないから、という情報言い訳批判が飛び交い、淘汰される危険さらされている。

多様なジャンル新参が二の足を踏むような状況を作ってしまえば、今勢いのある「アニメゲーム二次創作」の有名サークル同人誌からいつか撤退したとき、そこに何かが残るだろうか?

その結果起こるのは、コミケの"オワコン"化である。そしてそれはそう遠くない未来に起こる。

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