アイマスライブのイェッタイガー論争は本質を捉えていない http://blog.livedoor.jp/ryo7927/archives/71019923.html
概ね同意なんですが、この意見こそ「議論の論点ずらし」、本質を捉えていないというか無理やり話をそらしているように感じます。
まずそもそも「コール」自体が本来「好ましいものではない」です。理由はもちろん、「歌手の邪魔をするから」であり、「客が気持ちよくなるため行われる行為だから」です。
しかし、コールには「歌手のテンションをあげる」という面あります。「客」にも「歌手」にもメリットがある。なので、「ライブ中に声を出すコールという行為は受けいれられている」というのが、基本的な状況です。
基本のコールである「ハイ!」や「フゥー!」は合いの手であり、リズムに合わせて入れるものです。ライブだけでなく、パーティーなどで囃し立てる時にも言ったりしますね。
また、元々の曲に入っている台詞や合いの手などを入れるのも、リズムに合わせて入れるものです。なので、一応基本的に曲の邪魔はしません(例外もありますし、声の大きさで歌声が聞こえないなどもありますが)。
さて、問題は歌い出しから次の歌い出しまで、つまり歌がなく会場が曲だけになる場面で入れるコールです。「イエッタイガー」もこれにあたりますね。
アイマス曲で言うと、「乙女よ対しを抱け」の「急がばまっすぐ進んじゃおう!」や「s(mile)ING」の「はっしー!」や「恋のレッスン初級編」の「LOVEラブリーマチコ!」など(ちょっと違う気がしますが、わかりやすい例として一括りに)。
これが許されているのは、意味があるからです。「歌手の名前」「キャラの名前」「歌詞に対するリアクション」などなど。しかし、「イエッタイガー」には意味がありません。
「はい」「フゥー」と同じく意味が無い合いの手としてスルーできるほど短くないですし、歌と歌の合間に入れるため目立ちます。
前述したものは、「歌手のテンションをあげる」面があります。しかし、「イエッタイガー!」という意味不明な単語を叫ばれてテンションの上がる歌手はまずいません。さらに、これは「客が気持ちよくなるため」という面が他のコールよりも大きい。
「お水おいしいー?」と同じで、「静かな場面で自分の叫び声を響かせたい」「とにかく長めの言葉を叫びたい」という感情から行われる行為です。「イエッタイガー」が成立した経緯は知りませんが、「はい」や「フー」を入れられない場面でもとにかくコールが入れたい!っていう理由から生まれたのではないでしょうか?それが成立するのは、「とにかく歌手も客も大騒ぎしたい」というタイプの現場だけです。
アイマスの現場はどうでしょうか?現状だと「はい!」や「フー!」とは違い、「イエッタイガー!」は「今言った奴がいるな」と分かるくらいに目立っています。ということは、受け入れられていないのでしょう。
好ましく思われているなら、「恋のレッスン初級編」の「LOVEラブリーマチコ!」の様にいつの間にか大多数の人が言うようになり、目立たなくなることでしょう(歌手本人が私の名前ではなくキャラ名を言って欲しいと明言されていたそうですが、すでに浸透い過ぎていてそのまま)。
偉そうにつらつらと書いて来ましたが、「絶対に禁止だ!!」と言っているわけではありません。
ただ現状、アイマスライブにおける「イエッタイガー」は「好ましく思われていない」というのは事実です。
その事実を踏まえた上で、「周りなんかしらねぇ、とにかく俺は自分が気持ちよければいい」という考えの人。私は、好ましくは思えません。