(勿論全てがそうとは言わんけど)オタク趣味というものがどこか保守臭さを感じてしまう点があることは、まあ確かに否めないとは思います。
それはまあ、美少女キャラの消費の仕方が処女信仰的だとか、軍事要素大好きだとか、まあそこら辺ですね。
どうにもネトウヨだとかレッテル貼られても致し方ないとは、ある程度は思います。
こういうとき、オタクに対してサヨク的観点から批判的な目線を向けてしまいます。
でもその一方で、オタクのサヨク的特性も見逃せないのではないかなあ、と思います。
たとえば、学校でのいじめられっ子とか、ブラック労働者とか、今風で言うなら「陰キャ」な人々がやるせない現実から
(いやまあこの手の論も「最近のオタクはリア充多いだろ」で一蹴されそうではあるが…)
いくらウヨクっぽい趣味とは言え、その泣いて縋るような行動をそう簡単に諌めることは是なのでありましょうか?
そこで「そんなキモい趣味に走るんじゃねぇ~」とか言ってしまうのは、むしろマチズモ保守主義的価値観なのではないでしょうか?
こういうとき、オタクに対してウヨク的観点から抑圧的な説教を加えてしまいます。
何が言いたいかと言うとオタクって「ウヨク」的要素と「サヨク」的要素のハイブリッド感があるよなあ、ってことです。
いやハイブリッドとかかっこいいもんじゃねぇか。いいとこ取りというか。悪く言えば半端もんというか。
だからウヨク的に扱おうとしてもサヨク的に扱おうとしても、どうにも齟齬をきたしてしまう、と思うのですよねぇ。
まあしかしなんつーか、これ以降はオタクに限ったことではないけど、
世の中、何らかの集団や属性或いは個人についてパーペキに「あいつはウヨクだ」「こいつはサヨクだ」と
明確に分けられたもんじゃないと思うんですよ。
一見サヨクな人が保守臭いこと言い出したりとかなんてことは、ままあると思うんですよ。
「ガチでウヨク」「ガチでサヨク」な存在なんて、本当にほーんの一握りしかいない。