今回は少年ジャンプ+
エイプリルフールは、昔の週刊少年ジャンプ・リバイバルって感じだった。
少年ジャンプ+は普段からリバイバル連載していることが多いから、趣は異なるとはいえ個人的にそこまで大した企画ではないと感じるなあ。
まあ、私が生まれる前の代物だったもんで、いまいちノスタルジーに浸れないってのもあるんだけれども。
今なお語り継がれる有名作もあれば、微妙な漫画も載っているあたり、本質的には今も昔も大きくは変わっていないんだなあ、とは思った。
あと、普段の少年ジャンプ+を閲覧したいのに、まず最初にあそこに飛ばすのはやめて欲しかった。
一日だけとはいえ、普段の利用者をちゃんと考慮しないやり方はどうかと思う。
開幕の凄いことを変に見せて、どう凄いのかよく分からなくする、っていうギャグは小慣れているなあ。
後半のネタばらしは、予想通りであるはずなのに予想外だったので、ネタ選びと構成の妙にやられた。
エイプリルフールで乗り切れていない人たちを、嘘をつく側も騙される側も上手いことデフォルメしているというか。
エイプリルフールのネタ選びはどのようなものがウケるか、逆にどうやったらスベるかっていうポイントを抑えている。
以前に編集とグダグダなプロレスを繰り広げた経験が活きているのかな(笑)
すごく個人的な余談だけど、エイプリルフールのジャンプ+で最初に読んだのがコレだったから、「もしかして他の漫画も同じテーマじゃないだろうな。だとしたら、さすがにキツいぞ」って、無駄な警戒心を抱いてしまった。
この展開に何か作為的なものがあると予想していたけど、ザックがいうにはそこまでありえないことでもなさそうなんだな。
バイアスかかっているのもあって、全くの偶然というよりはおさまりがいい気もするんだけれども。
それにしても、輪切りにした果実を例えに用いている描写が、個人的にツボだ。
SF映画とかで、折りたたんだ紙にペンを突き刺して説明するシーンがあるけど、ああいったのが個人的に好きなんだよね(あの例えを最初に出した作品ってなんだろう)。
物理とかに詳しくない人でも感覚的に理解できて、いい例えだと思ってるから気にいっている。
今回もそれを髣髴とさせる簡略的な説明で、読者が話に楽についていける。