先に言うと天皇制の是非についてはネトウヨとネトサヨに任せるんで興味なし。
ただ今後グローバル人材()を育成するということで教育面への影響を考えた話。
キリスト教やイスラム教は宗派の違いはあれど国境を超えてもその人の信仰ということで一生ものの道徳律として作用する。
だけど天皇制にはそれはない。
神道と天皇制を同一にしようとする動きもまあ戦前に色々あって出雲大社が分家作って新興宗教化するくらい反発もあったけど、今になるとそのへんの境界も曖昧になってる。
キリスト教やイスラム教は、神と人という哲学的な倫理観を(是非はともかく)含むものであるけれども、かつて「現人神」なんてくだらない幻想を作り上げた歴史のある日本においてはそうした哲学は全くない。
象徴天皇として「高貴な存在」として崇めている人はいるだろうけど、その役割は災害なんかで悲しい目にあった人にたいしてお慰めをするというところにとどまっている。
キリスト教やイスラム教みたいに「XXをしたら神に認められる!」という積極的なものじゃない。
今日本の富裕層として財界や政界で活動している連中の中で、「天皇陛下に認められるためにやっている」と思っている人はゼロだろう。
つまり何か行動を起こす時に「天から自分の行動の良し悪しを判定してくれる大きな存在」がいないのだ。
だからこれからの子供に「天皇を敬いなさい。日本の象徴なのよ」といくら洗脳教育をしてもそれはグローバル人材にはならない。
せいぜい狭い島国日本国内でおとなしく親の言うことを聞き、平凡が幸せと感じる自称中流を量産することにしか役に立たない。