転職ドラフトに興味本位で登録したのですが、自分の現在の年収 + 250万円の額がいきなり提示されて、驚きました。これまでやってきたことやGithubアカウントなどは公開しているので、やみくもに提示してこられたという感覚はありません。エンジニアとして良い評価を頂けて嬉しいです。
一方、自社でこのような昇給が可能か考えると、(これまでの給与改定を踏まえるて考えると)250万円の昇給はあり得ません。100万の昇給でさえ夢のまた夢です。
そもそもの業績が悪く、どうしようもないベンチャー企業なのであれば、しょうがないでしょう。それでも夢を持って頑張るか、素直にオファーに応じて転職するだけです。
しかし、業界での知名度や黒字化へそれなりに順調に進んでいるところを見ると、どうしようもないベンチャー企業だとは思えません。転職ドラフトで自社が投げているオファーを眺めていると、自分が受けたオファーと同じような額はもちろん、それ以上の額が、スター級ではないそこそこのエンジニアに対して提示されています。もちろん、外から見える公開情報だけでスター級ではないと判断するのは難しいのですが、そこに書かれた経験を信じるのであれば、私とそれほど変わりありません。
すでに自社で貢献しているはずの私の昇給が難しく、ブログ記事一記事分程度のレジュメを公開しているどこかのエンジニアにはまともな給料を出せる。
一方で私も、ブログ記事一記事分くらいのレジュメを公開してみれば、いとも簡単にまともな給料のオファーがもらえる。
これを読んでいる方には自分に置き換えて考えてほしいです。
こうなってしまうと、自社での活躍よりも、できるだけ企業を選別しながら転々とすることを考えた方がお金は稼げます。エンジニアに求められるのは、そこそこのスキルと、レジュメの作成能力、そして給料を引き上げるための転職を実際に2回も3回もすることです。
私は本当に今の会社が好きです。今の会社からもらえる給料がいくらか安くても我慢できます。
しかし、自社への貢献が昇給につながらず、自分より後に入ったそれほど優秀でもないエンジニアが高い報酬をもらうようなことになれば、さすがに今の自分の待遇には納得できません。
会社が社員の労に報いることを忘れていては、会社には金が欲しいだけの傭兵とジョブホッパーばかりになり、それこそWantedlyに書かれているような高らかなビジョンに共感する者は一人もいなくなるのではないでしょうか。
※転職ドラフトは実在のサービスですが、フィクションとして読んで下さい(体験談風に書いていますが)。こういったことはたくさん起きているのではないかなという妄想です。