2016-07-03

猛暑日気違いさんに遭遇した話

東京猛暑日のせいか気違いさんに遭遇した話。

いや、この言葉がポリティカリーコレクトでないことは知っているのだけど、正しい病名を存じ上げないので。

都心某所へ昼ごはんを食べに行ったときのこと。

お店の近くに、後ろ姿からでもそれとわかる気違いさんが突っ立っていて、このくそ暑い日に勘弁してくれよ、と思ったことは覚えてる。

ところが私がご飯を食べ始めた頃、その気違いさんがご入店カウンター店員に向かって大声で絶叫しているではないか

手に持っていたスマホでとっさに110番するべきか、それとも逃げるべきか一瞬迷った。その間にも並んでいた女の子連れは逃げ出していった。

まずは店員の反応を見ることに。すると男性店員距離を取って即応体制を取りつつ、女性店員がなんとか対応している。一見の客ではないのかもしれない。

その後、トレーを受け取った気違いさんは席について、通常ではあり得ない音を立てながら食べ始めたのだった。騒がしかった店内は水を打ったように静まりBGMけが鳴り響く。

さて、私たちはどうするべきなのだろうか?

大前提として、こういった方々に差別的視線を向けてはならないとか、むしろ優先席を譲らなければならないというのが道徳的な考え方だろう。

だが、もしこの人が包丁を持っていたとしたら? 釧路イオンのような事件が目の前で起きようとしているかもしれない。東京からテロが起こらないとは限らないご時世だ。コーランの暗唱でもできるようになっておくべきだろうか。

からといって、具体的な暴力行為器物破損は何もしていない気違いさんを「不審から」という理由だけで通報できるものだろうか?

そんなことを考えながら、じっと身を縮めて様子をうかがっていたが、それ以上のことは何も起こらず、食事を終えたらしい気違いさんは足早に去っていった。

店内には安堵感が広がり、そのうちに経緯を知らない客が何人か入ってきて日常を取り戻した。わたし食事どころではなく、そのまま席を立ったのだが。

やりきれない気持ちのまま店を出て歩いていると、今度は別の気違いさんが路上で叫んでいるではないか。ああ、今日猛暑日だったな。

なにかトラブルがあったわけでもなく、誰彼構わず当たり散らしている様子。しかも有名ホテルの目と鼻の先で、家族連れや外国人観光客もたくさんいるというのに。

どうなることか遠巻きに見ていたら、ホテル警備員が駆け寄ってきて「ご案内」となり事なきを得た。

百歩譲って公道なら、何をしようと勝手かもしれない。だがお店に入ってきて迷惑行為をするような人が、お日様の下を歩いていいのだろうか。私の700円という昼食代は、誰が補償してくれるというのだろうか。

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