2か月前に母方の祖父が亡くなりました。
その際に母は、葬儀の手続きで忙しく手がいっぱいになり、頭を悩ませていました。
ちょうど私は一週間、新卒の研修で地元を離れており葬儀に参加することはできなかったのですが、母は慣れない葬儀関係のことで苦労していたようです。
研修から帰ってきた頃から母の様子が少しおかしいことに気づいていたのですが、祖父がなくなったことへのショックによる一時的なものですぐによくなると思っていました。
相続する権利は私の祖母、母、母の兄(私の叔父、単身)の三人にありました。
叔父は5年以上、親戚の誰とも連絡がつかなくなっていたのですが祖父が危篤状態のときに現れ、亡くなったあとには葬儀関係の手続きを進めてくれました。
相続の手続きをする際に、叔父は今現在、知り合いの家に居候して自分の家を持たないこと、多額の借金があることがわかりました。
最終的に遺産の権利は、母と叔父が権利を放棄して祖父の財産はすべて祖母のものになることに決まりました。
しかし、持っている家や土地を売却する素振りをみせていた叔父に、母の中には不安が大きくあったようです。
葬儀から3週間ほど経った頃、夜中に母親に起きてきて、心臓が苦しいと言うので病院の夜間救急に連れていきました。
検査をした結果、体に異常は全くありませんでした。
祖母の財産のことやこれからの生活のことが気がかりで不安に押し潰されそうになり目が覚めた、と母は話していました。
祖父が亡くなってからほとんど全く寝ることができず、寝ることができても数時間で目が覚めてしまうらしいのです。
心療内科では睡眠導入剤を処方され、最初の数日は眠ることができていたのですがすぐに効かなくなり、逆に睡眠導入剤を飲まないと一睡もできないようになってしまいました。
睡眠導入剤を飲むことが母にとっては、薬に依存してしまうのではないか、と不安を募らせています。
「具体的に何がそんなに不安なの?」と聞くと、母自身もよくわからないようです。
今回の祖父のことで母は、
「自分には何もできず、周りに頼ってばかりで生きてきたというのを感じた。
そうしているうちにこれからの将来がたまらなく不安になった。」
と言われました。
父は母を責めるばかりで、その病気は自分の心が作り出してるものだ、と言って母のことを理解しようとしません。
父に接することで母は傷つくばかりで、それを見ている私も胸がいたくなります。
とにかく母の体と心が心配です。