無理ゲーな自動車での人身事故。これがおきるたびにわき上がる運転手かわいそうの大合唱
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だいたいいつも要約すると次のような意見が集まる。
それに違和感を覚える。という話。
自動車の免許もったことない奴は、もしかしたら知らないのかもしれないが、こんな状態でも責任を背負わされるのが車の運転手で、運転手はそれをわかったうえで運転している。
そのことは、わざわざ18歳以上の責任ある運転手本人が、みずから試験まで受けて、免許してもらってるわけ。なんかの生命保険の契約書みたいに、気付かれず小さく書いてある条件ではなくて、試験までうけて自覚している前提で成り立っているもの。
運転手は、絶対にどんな無理な状態でも、自分と同乗者と周りの安全に対して全責任を負うのが決まりである。
もし運転手の中で、「そんなこと自分は知らなかった」もしくは「知ってたけどやっぱりそんな条件は自分はのめない」というのであれば、免許返上(もしくは自ら立候補して法律改正)という行動を起こすことも、許されているわけ。このこと(条件がのめないなら免許返上すべき)も、確か試験に出るから免許保持者みんな知っている事実。
「いやいや、免許返上なんて極端な。身分証明書として事実上運転免許証は必要だから、条件はのめないけど免許返上はできない」というのであれば、ご安心を。
免許を返上しても、身分証明としてだけつかえるようにする方法もある。
「無理ゲーで人ひいても運転手が悪いなんて納得できない!」って主張したいんだったら、まずは免許返上を。
じゅうぶんに信頼できる自動運転が発達することは望ましいが、運転手の責任を解放してくれる類のものではない。
自動車という道具は、便利だからという理由だけで出発点から到着点までの全ての生命財産をおびやかす道具であるということを、いまいちど運転手は自覚する必要がある。
周囲の安全に対する責任を一手に担っているのは、運転手本人であり自動運転はその補助でしかない。
自動運転は交通安全の特効薬ではなくて、ましてや自動運転だから運転手の責任が解放されるわけではない。むしろ機械の動作の責任まで負わなければいけなくなるので、運転手の責任は増えることになる。
一番最悪なのが、「ひかれた奴が悪い」という意見。
ひかれたほうが、危険なことをしていたことは変わりがないが、それでも死ぬほど悪いことをしていたわけではない。
「これは運転手は悪くない、ひかれた奴が悪い」といってる奴は、ひかれた奴は死んで当然なほど悪いことをしていた、と同じ意味のことをいってることに気付いてほしい。
だれだって、事故を起こそうとして起こす奴はいない(少ない)。
ここに人がいるからひいてやろう、とおもって起こすわけではない。絶対にここには人がいないだろうと思った箇所に人がいるから起きるのだ。
ハンドルを握るたびに、もしかしたら自分は今から誰かを不幸にするかもしれない、という覚悟くらいは、せめて頭の片隅にでも置いておいて欲しい。
あなたが、今からひき殺すかもしれないその人は、死んで当然なほど悪いことは、していない。確かに、危険なことはしていたかもしれないが、それだけだ。