どっちももうできてるよ。ある程度は。
アプリケーション付属のマクロ機能で簡単な自動化をするのだってプログラミングだし、MMDでありもののモデルに簡単なモーションつけるのだってアニメーションだ。
まあ、元増田の言いたいのはそういうことじゃなくて、独立したアプリケーションそのものを作っちゃうようなプログラミングだとか、TVで放送されるようなアニメなんだろうけど。そこでちょっと考えてほしい。
今、なにかすごい機械があって、プログラミングのことを知らないでもそれを使うと商用プログラムみたいなのが作れるとか、あるいは絵を書けなくても商業アニメに匹敵するようなオリジナルアニメが作れる、のだとしよう。
そしてあなたの頭の中には、欲しいプログラム、あるいは見たいオリジナルアニメがある。あとは機械を使ってそれを現実化するだけだ。
さて、どうやってあなたの頭の中にあるそのイメージを機械に伝える? あるいは機械が出してきたものが自分の頭の中にあるイメージと違っていたとして、それをどうやって機械にフィードバックする?
本当に欲しいものを機械に指示するには、細部まで---少なくとも自分がこだわりたい精度まで---の詳細を一旦情報として外部化する必要があるな。これはたとえ脳に直接プラグインが可能になったとしてもだ。見たいものを細部まで思い描けなけりゃ、伝えることはできない。
どうやって必要な情報を漏らさずに網羅する? そのために最も確実で最も簡単な方法は、何らかの言語を使う(プログラム)か、具体的な図形表象を使う(アニメーション)か、だと思うよ。
(別の方向として、コンピュータに勝手に創作させて、それに注文をつけることで自分の望むものへ近づけてゆく、という手はある。自分がプロデューサの立場になって、コンピュータをクリエータとして使って欲しいものが出てくるまでダメ出しを続けるわけだ。でもその方向は(1)自分の欲しいものを手に入れるのに多分ものすごい手間がかかるんじゃないか (2)できたものは果たして自分が作ったものなのか、という議論はあるだろう。)
(もひとつの方向として、コンピュータをサポート役として使って自分の不得意をカバーしてもらう、という手はある。人体デッサンが不得意でも使いやすいリグが組まれた人体モデルがあればそこそこポーズは作れるかもしれないし、制約を含めた人体の動きのシミュレーションをやってくれるソフトがあれば「ここからここまで歩く」を一発で作れるかもしれない。それは今あるツールの延長線上に自然にあるものだろう。そういうのを使いこなすことで、従来要求された表現技術が無くても作品が作れるようになる可能性は高い。けれどもそれって、別の種類の表現技術の訓練が必要になったってだけだと思うよ。そういうツールを使いこなす技術がね。)
プログラミングしなくてもソフトウェアが作れるようになるのと、 絵を書かなくてもアニメが作れるようになるのと、 どっちが早いかな?
どっちももうできてるよ。ある程度は。 アプリケーション付属のマクロ機能で簡単な自動化をするのだってプログラミングだし、MMDでありもののモデルに簡単なモーションつけるのだっ...