著作権の議論をみていると感じるのだがいじめの議論をしているときと同じような議論の本質のなさを感じる。
「いじめはダメだ」と同じように「パクリはダメだ」というのは誰もが共通な認識であることは間違いない。
被害者側がいじめだと訴えでた時点でそれがいじめになるなら、パクリも同様なはずだ。
でも現実はそんなことはない。ベルギーのロゴはパクリとは認定されないわけだし。
パクリには厳しいみんなも同人活動やゲーム実況、コスプレなんかには寛大なわけだろ?
それこそここで法の話を持ってきたらいじめなんて暴力沙汰にならない限り認定できないわけで、ただ著作権とコピーライトを守ってれば著作権は安心っていう話ではないと思う。
いじめはダメだといっている人間が知らず知らずにいじめに加担していることがあるように、パクリがダメだといってる人間も知らず知らずに模倣なりをしていることだってあるんじゃないかな。
なんというか、この辺の定義が曖昧なまま皆で議論しようとするから、肝心な部分がはぐらかされて単なる個人攻撃にしか見えなくなってくるんだよね。
佐野氏の是非ついての言及ではないので、彼の行動についてのコメントはもう結構です。
技法、、理論、メロディ、トレースなどなど、みんな誰しも先人の影響を受けているのだから完全に自分オリジナルですって人なんていないはずだ。
断言できるのは、今回のことは「ネット民大勝利」じゃないんだよ。
どっちかというと「日本国民総自滅」っていうほうが近いと思うんだよね。
なんでって聞かれてもわからないんだけど、すごいブーメランを飛ばしてしまった気がするんだ。
例えば著作権周辺について厳しい法規制が敷かれて、ネット上や同人での自由の表現に規制がかかるとか。
佐野とロゴが気に入らないって理由だけで、オリンピックという国際的なメンツを前に今回はやりすぎだと思うんだよね。
誰かうまく説明してくれないかな。