自分自身の能力の無さとかメンタルの弱さで周りに迷惑を掛けまくっているのできっぱり死んでしまった方が良いなと思い、遺書を書いて実家を出た。
最後の晩餐にはラーメンが良いと思い、いつもは二郎系ばっかり行くのだが幸楽苑に行った。極旨醤油を頼んだが400円ならもっと美味い所があるなという感想だった。
衝動的な行動だったので、コンセントを結んでバッグの中に入れては来たが他に何も準備していなかったという事に飯を食ってから気が付いた。
完全自殺マニュアルは前から気になっていたし参考になるかもしれないと思い、色んな本屋を探してみたが何処にも無かった。同じ太田出版から出ている似たような話題の本はあったので読んでみたが、自殺に掛かる金の話しかなくどうでも良かった。
誰もいない田舎で死にたいと思い、電車で移動していたのだが、地元の高校生の姿を見て余所者が彼らに迷惑を掛ける訳にはいかないなと思い、戻ることにした。
そんな訳で某駅のトイレに着いた。が、綺麗なのは良いけれども赤外線センサーが身体に反応してしまうので非常に怪しまれやすい。色々探し回って和式トイレが良いなと思った(この時点で別駅にいる)。
さて、いよいよ現世ともおさらばだと思ったのだが、どうも上手く締まらない。長さを調節したりして頑張っていたのだが、結局頸動脈圧迫まで行かなかった。ベルトで自分の首を締めた時は上手くトベたんだが。
長い間トイレに篭っていると怪しまれるかもしれないのでやむを得ずトイレを出た。
この時点で死ぬ気が大分失せてしまった。もっと手軽に死ねると思っていたので甘さを実感した。どうしようもなく彷徨っていたが、しょうがないので本屋に行って時間を潰そうと思い、適当に新書を手に取った。科学読本のような物だったが、存外面白かった。
かつては俺にも大学で研究したい事があったのを思い出した。もう一度追いかけてみたくなった。全く身勝手である。
結局のところ今の俺は親の穀潰しでしかないのだから早死するに越した事はない。それにもう一度自分の無能力に裏切られるだけだろう。それが分かっていながらのうのうと生きようとする自分は本当にクソ人間だ。
ただ今は自殺活力が失われてどうしようもなくなってしまった。生きたくねえっつってんだろ、頼むから現世に希望なんか持たせないで自殺させて欲しい
山の中で飢え死にするのってたまに聞くよ。
完全自殺マニュアルは実践的ってより こんなヤバいクスリがありますよ 奇っ怪な自殺方法もありますよ とんでもない事件もありましたよ っていうナックルズ的な火事見物本で ガチの人...