2011-08-04

フェミニジニー

とある、その国は科学技術進歩により、卵細胞同士を交配させることに成功した。

厳密にいうと卵細胞ひとつを雄型に変換し、擬似受精卵をつくり発生に成功したのだ。

細胞同士を交配させることにより発生した生物は通常の自然発生個体よりも免疫系が強く、寿命が長いことが確認された。

「男なんていらないわ!

幾多の議論のすえ、法律が制定され、段階的にその国の新生児ほとんどが女性となっていった。

力が強いという男性性的優位も、機械技術進歩の前ではあまり意味をなさなかったからだ。

女児のほうが病気にもならず育てやすく成長も早く、個体寿命も長い。

医療費も次第に減り、国費における無駄遣いは厳密にチェックされ、社会的同一性を重視する文化的で柔軟な社会ができあがった。

かくしてその国は100年もしないうちに女性だけの国となった。

そして、ある国が女性だけの国になることを選択したその時代、精子同士から受精胚をつくる技術に注目した国があった。

この技術も従来の生物発生の過程を無視した技術であるが、男性優位という社会的思想、歴史的背景により男児有用とされたのだ。

「男を産まずして!」

男児の死亡率は高く、また寿命も短い。だが、力は強く爆発的な集中力があり、競争性有意を求める傾向と支配欲で強烈な競争社会をつくりあげた。

オス同士の縄張り争いがされる苛烈な生存競争が繰り広げられ剛健社会ができあがったのだ。

汚職収賄利権争いは絶えなかったが、淘汰と下克上を繰りかえし、競争優位を築きあげていった。

かくして、この国も人間誕生を人工的に行うようになってから男だけの国になるのそう時間はかからなかった。

そしてある時、この男だけの国はちかくに女だけの国があることに気がついたのだ。

女ばかりの国は理想ばかりをいい軍備は軽薄、戦争を野蛮な行為だというばかりで防備も手薄。

ここを攻めれば、他の国からは非難されるかもしれないが、得るものも多い。

支配欲が湧き上がる。そしてそれを諌めるものなど居なかった。

したたかに軍備を整え、いいがかりともいえるようなをきっかけで開戦し侵攻をはじめた。

女ばかりの国は戦争による無益な死者を避けるためすぐさま降伏した。

国際法にてらしあわせた手続きを期待した己等を恨んだ時には遅かった、多くの女性が陵辱を味わった。戦後の惨状。

だがなんということだろう、旧来の男女のまぐわいが発生すると、侵攻されたはずの国で数年とたたず最終兵器が目を覚ましだした。

それはかーちゃんと呼ばれる最終兵器で程なく世界は、かかぁ天下となったのでしたとさ。

ちゃんちゃんこ

よくわからないけど、これはすべてフィクション現実のうんぬんかんぬんいか

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