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2020-08-16

特攻隊悲劇がことさら喧伝される違和感

この時期になると神風特攻隊(と回天震洋などの海上特攻)のことが話題に上がり

強制だった!or殉国のための志願だった!とかの強制かについて論争がよく起きる。

俺はこの特攻隊戦争を扱う話題ヒエラルキーとしてトップレベルに扱われるのに違和感もっと言えば不快感がある

なぜか?特攻隊必死攻撃という日本軍全体で行われたほんの一部に過ぎないからだ。

「切り込み隊」という言葉をご存知だろうか。

ガダルカナルからニューギニアインパールフィリピン沖縄

日本軍が劣勢に陥った場面で必ず連合軍相手に行われた戦法だ。

10人以下の兵士選抜し、夜間に手榴弾小銃だけで敵陣に突っ込ませて撹乱させる。

これを何十何百回と各地で行わせた。撹乱と聞こえはいいが

選抜されるのは攻撃で散り散りになって原隊からはぐれた兵士が優先的に選ばれ体の良い厄介払いでほぼ全て戦死した。

現場判断で行わせるから戦史の上ではほんの少ししか残らず個人の戦記のみに残す必死攻撃であった。(唯一有名なのは総員玉砕せよ!)

また「戦車特別攻撃隊」というのがある。

これもまた名前だけは仰々しいが必死攻撃である

日本軍にはアメリカ戦車とまともに対抗できる兵器が乏しく、大多数の場面ではこの「戦車特別攻撃隊」が立ち向かった。

方法簡単だ。工兵が持っている梱包爆薬を背負って蛸壺や物陰に潜み戦車が来れば体もろとも突っ込んで爆破する。

これもまた選抜による命令で行われた必死攻撃であった。

この2つだけでも航空機魚雷による特攻よりも遥かに死者は多い。

だがほとんど一般大衆にこのことが顧みられることはない。

これも理由はわかる。『かっこよくないから』だ。

これが行われるのは追い詰められ兵器弾薬も食料もないギリギリの状況で行われる捨て鉢攻撃

全然かっこよくないし勇壮さもロマンへったくれもない。

反面特攻隊死ぬこと前提とは言え「ちゃんとした兵器」「死を受け入れるまでの猶予期間と衣食住」が与えられ

物語として広く伝えやすい。そして兵器を操縦するには未熟とはいえ高等教育を受けた人材必要だ。

死んだ人間が当時の社会階層としては『エリート』だったというのも大きい。

だがあの戦争において特攻したのは彼らだけではない、むしろ庶民として同じ必死攻撃を命じられた人は

こんなにたくさんいたのだ。

2016-11-14

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50145

神風桜花回天震洋、そして水上特攻大和

これらだけが無謀な作戦ではない。

日露戦争から太平洋戦争に至るまで、繰り返し行われた銃剣突撃

これもまた、命を弾丸として使う戦法だ。

戦争のある局面だけを評価してもほとんど意味がない。

戦争悲劇悲惨さを伝えることは、再び過ちを犯さないために必要なとこだ。

しかし、それだけでは足りない。

なぜ戦争になったのか、開戦に至るメカニズム、この点を理解することが次の戦争を防ぐのだと思う。

2008-12-15

http://anond.hatelabo.jp/20081215105248

「第二次」が名称としてマイナーというのはその通りなので別に異論はないけど、作家としては超メジャーなので言及しておくよ。

昔の小説家の「第3の新人」も第2が見当たらなくね? なんかはあるんだろうけどさ。第2に相当するもんが。ただマイナーっつうか。

俗に第一次のあと、第二次と言われた人々は、小説の手法などを一気に革新戦後小説世界を開いたと言われています。

世界のミシマ」こと三島由紀夫ノーベル賞候補」だった安部公房全身小説家こと井上光晴

他に「出発は遂に訪れず」で有名な元震洋特攻隊隊長島尾敏雄。「広場の孤独」の堀田善衛など、知らなきゃモグリっつー人々です。

相当重要な人々であって、日本文学史を語るには欠かせない。名称ももっとメジャーになると良いなあ。まあ周囲が勝手に名付けただけで徒党を組んだワケじゃないし、そもそも名称なくても全然構わない存在感がある人らだからいらないと言えばいらないんだけどね。

 
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