「高速リリースサイクル」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 高速リリースサイクルとは

2014-09-25

昨今のPC向けWebブラウザの現状(主要ブラウザ編)

うPC向けWebブラウザは、進化する余地がないのか、停滞しているように思えてしょうがない。

IEはともかく、FirefoxデザインChromeにしちゃったし(あれのどこがいいのやら)、Chromeに至っては、停滞どころか悪化しているとさえ感じる。

主要Webブラウザは、どこへ行こうとしているのだろうか。

IE

IE8になってようやくWeb標準に従うようになって、IE9JavaScriptが劇的に速くなり、IE11でかなりWeb標準準拠度が改善された。

また、Windows XPサポート終了により、IE6というWebデザイナーの多数を地獄送りにしたブラウザから完全に脱走できるようになった。

しかも、サポートポリシーが変わって、2016年1月以降は各OSで最新のバージョンしかサポートしないと決まったため、思ったよりも早くWebデザイナー苦痛が取れるようだ。IE6で懲りたんだろうか。

しかし、IEコンポーネントブラウザ互換性を軽視する傾向にある。

IE10では、Windows7必須アップデートのせいで画面描画が乱れる場合があったり、特定WebサイトIEコンポーネントブラウザフリーズさせるという必殺技を披露した。

IE11では、一部環境DOMストレージが原因でブラウザコンポーネントを十数個開くとフリーズする新必殺技を披露した。(現在バグ修正済)

次のIEでは、どんな技を披露してくれるのだろうか。

Firefox

Chromeをパクってと同様、高速リリースサイクルになって3年目。

アドオン互換性に悩み、自ら失敗といいつつも、高速リリースサイクルを何とかやっていけてるようだ。

シングルプロセス/マルチスレッドながら省メモリJavaScriptの速度チューニングを着実に行っている。

つい先日、australisというChromeパクリに非常によく似たUI強制適用し、一部ユーザーから顰蹙を買う

※筆者はあまりFirefoxを使ってないので、ここまで。

Chrome (Chromium)

高速リリースサイクル強制アップデート流行らせた元凶。

Chromeは初期設計ポリシーがよく、HTML5準拠度とブラウジングスピードは今でもよい。

登場からあっという間にシェアを獲得し、主要ブラウザと呼べるほど有名に。

しかし、バージョンが上がるたびに肥大化し、メモリ消費量がますます増え続け、低スペックマシンでは重くなる一方である

レンダリングエンジンWebKitから独立してBlinkになったが、さらに迷走していく。

迷走その1: Aura

ユーザー阿鼻叫喚した、ウィンドウシステム共通化プロジェクト

理想は、各種コントロール(スクロールバーやボタン、エディットボックスといったもの)を全プラットフォームで共通化した上で、GPUによる描画で高速化する・・・ということだった。

Windows版ではバージョン32から適用された。しかし、安定版になってもスクロールバーの矢印が消えた、汎用マウスジェスチャが使えない、

縦/横スクロールがまともに動かない、Webフォントが描画されないなどなど、多数のバグが残存していた。

今でも、バージョンが上がるにつれて改善されたものもあれば、一度改善していたのに不具合が再発するなど、安定版といいつつ安定しない日々が続いている。

いったい、「安定版」とは何なのだろうか。

迷走その2: Google色が濃厚に

最近ChromeGoogleのものであることをユーザーにしらしめる努力ばかりやっているのではないか。

Google Nowなど、自社のサービスを便利に使うために機能追加するのは別にかまわないが、新しいタブページの異常にでかいGoogleロゴはどうだろう。

よく開くページのサムネイルを小さくし、下に追いやってまでGoogleロゴを目立たせる必要はあったのだろうか。

迷走その3: NPAPIプラグイン廃止

今年中にNPAPI廃止を目論んでいるが、それは現実的なのだろうか。

Chrome独自に持っているPPAPIは、セキュリティが厳格なゆえにNPAPIの代替手段には決してなりえない。少なくとも、PPAPI上で動くFlashがNPAPIのそれと同等の速度で動かない限り、廃止はありえないと思う。

高速リリースサイクルの弊害?

Firefox高速リリースサイクル採用した初期の時のように、高速リリースサイクルを優先するあまり品質犠牲にしているケースが目立っている。

最近出た37では、DirectWrite周りの実装がお粗末で、安定版が最初に出たころはズームイン/ズームアウトするだけで文字が表示されなかった(翌日に修正)。今でも、ビットマップフォントの表示品質GDIよりも悪い。

高速リリースサイクルの弊害が現れているのではないだろうか。このことに、Chromium中の人たちは、気づいているのだろうか。

ひどい。最近Chromeはほんとにひどい。

 
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん